甫水(ほすい)昭和18年1月7日の日記 | 伊豆高原 遊リゾートのちーさん

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竹下甫水さんが後世の為に残してくれた日記ですので、

もう少し紹介させていただきたいと思います。

発行者の竹下 泉さんともお会いできました。


時代は変わっても同じではないでしょうか・・・今も。


昭和18年1月7日


今朝の新聞に、またもや高級料理店摘発として、警視庁が

政界、文壇等の知名の士を相手に会員組織で一食二十五円

及至三十円の高級料理を提供して居た、


矢ノ倉の宝洋軒を検挙し、知名の士約百名から始末書を取った

としてあったが、一体こんな生温いことで、


闇退治が出来ると思って居るのであろうか。


政界、財界、文壇の知名の士と言えば何れもこの戦争に大責任

のある指導階級ではあるまいか。


さうした人達が戦時国民生活を破壊するやうな事を平気でやって、

何で此の戦争が勝ち抜けるものか。


政府はさきに国民の最低生活を保証(ママ)すると云った、けれど

結果からいって、最低生活が危機に瀕(ひん)して居るではないか。


成程政府は業務用と一般大衆との配給率を法度的には一応公平

に解決して居る、


けれど業者は政府の割当丈では営業が成り立たないとやらで

業者の殆ど全部が闇取引をやって居る事は多くの認めて居る事だ。


現に伊東の魚類の配給なぞ、業者三割、一般が七割となって

居るのであるが、事実はそれと反対である。


にも拘らず当局は殆ど傍観しているではないか。


東京に於いても何万人かの不正業者の中の一人二人を処罰したから

とて、何人もの知名の士の反則を始末書位で解決するやうでは到底

闇を絶滅させることは出来ない。


結局、不正なる者、金のある者、権力を持つ者丈が


贅沢三昧して、一般大衆の生活は日に日に窮迫して政府の所謂最低の

生活も覚束なくなる事は火をみるよりも明らかである。


斯うしたことは本来当局者に進言するべきであろうが今の世に誠意を

以って国家に進言しても不平を懐(いだ)くものとして誤解を招く

怖れがあるから私は日記に認めておいて、後世の参考に資する丈で

ある。


文泉堂書店

静岡県伊東市銀座元町4-2

0557-37-2970



竹下甫水さんは今の世の中をどう思われるのでしょうか・・・

原発事故で苦しむ我々の事を・・・




汐吹公園に寄ってみました。

伊東港から川奈港へ行く海岸の途中にあります。

汐吹き岩は潮の干満によって断崖絶壁の洞穴から潮が吹き上げ

自然の雄大さを感じさせてくれます。


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                汐を吹く様子
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