イボをとってくれる神様(伊東市 池) | 伊豆高原 遊リゾートのちーさん

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こんな日はのんびり民話でも読んでみましょ。


イボをとってくれる神様(伊東市 池)   小林一之


(読みやすいように少し変えます)


むかし、むかし   うそのことやらほんとのことやら。


伊東の池村に”オタマ”っておばあさんが住んでたって。


ある日、鷲尾の小屋で日向ぼっこをしながら俵を編んでたら、


山の上からデッカイ石がころけてきて、つぶされて亡くなったって。


また、デッカイ石だ。


それからというもん、村の人(シ)はオタマばあさんをその場所に


手厚く葬ってやってね、”オタマ神社”って名づけたって。


いつのこんだか、イボがたぁーんとできた人(シト)がいてね。


イシバシ(屋号)の先代のおばあさんに一緒にオタマ神社まで


歩いてもらっちゃあ、お祈りをしてもらって、こんだぁ、神社にある


浜のチックイ玉石を一個家に借りてきちゃあ、朝に晩に、いっしんに


イボをコクルだぁ。


そーすると、あんた、イボがコロッと取れてしまーった。


わしら子だってね、手足にイボが、うじゃん、うじゃんってできて


「オタマばあさんへいくべぇ」って行っちゃあ、これもきれいに取れて


しまったぁ。


イボが治れば「オハタシ(お礼参り)」行っちゃあ、自分の年の数だけ


八幡野の浜の小石を拾ってきちゃあ、あげるだぁ。


十八の娘だらば十八個の、三十歳ならば三十個の浜石をな。


めえにゃー、全快のお礼に木のおたまを供えたりしたけんど、


こんじゅうじゃあ、こんなことーやる人(シ)もいねーな。


まーあんた、し(ひ)ところ、オタマ神社がしっか流行ってねー、どっからも、


いっしんに信心にきたぁ。


前じゅーじゃ漁場の人(シ)だって、あのほれ「漁があたる」ちゃあ、


浜(八幡野)の人(シ)や富戸っからも、魚もってきちゃー、したーだよ。


いやだ、あんた、医者に歩いんでたぁ人(シ)でもオタマの石で夢中で


コクっちゃあ、したーだよ。そーしたら、きれいに治ったって。


こんじゅうじゃあ、あめえー「イボコロリ」があるからなー。


(原話は赤沢の森はまさん、池の高橋しんさん)



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この石を探すのは大変でした。

池のおじいさんにお話しを聞きました。一生懸命に説明してくれたおじいさん、

ありがとうございましたニコニコ


おねがいします神


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