やる気のない子供に勉強させる方法 | 堕ちる日本

堕ちる日本

民主党政権を早期解体に追い込み、腐敗メディアを追及するblog

塾で勉強する以外、自分から勉強する事はまず無い
http://kosodatech.blog133.fc2.com/blog-entry-2147.html

・・・うーん、これ、本人たちは至極真面目に話してるんだろうけど、客観的に見ると想像を絶して絶望的な親たちというか家庭環境だよなあ。レスしている人たちも含めて。こういう家庭って今でも多いのだろうか。

ダイジェストなので省略されている書き込みがどうなのか不明だけど、一番不思議に思ったのが、対象のこの中三の子がいったいどういう子供なのか、その情報が全く出てこないこと。当の親も何も書かないし、反応している人たちも何も聞かない。これが不思議を通り越して空恐ろしい。省略された書き込みには少しはそういった話があるのだろうか。雰囲気的にないような感じを受ける。

これじゃ、育てようとしている動物が犬なのか猫なのかさえわからないのに、何かをやらせようとしているようなものだ。

小学生中学年程度までならば、どんな子に対しても、強引に正攻法で読み書きや算数を教え込まなければならないだろう。そういう時期はある。しかし、相手は中学三年生だよ?その子が普段どういうことをしているのか、何が好きなのか、どういう傾向があるのか、性格はどうなのか、それがわからないと判断のしようがないだろうに。何故それを誰も聞かないのだろうか。

こういう無目的に画一的な受験勉強をさせるのは意味がないって、もう何十年も前から言われ続けているはず。

このケースでは、子供のやる気を奪っているのは親本人だよ。人間は工場生産の画一製品じゃない。塾にやって、勉強しろと部屋に追いやって、志望校を上げるためだけに勉強を強いる。子供の成績で一喜一憂して、そのストレスを子供に当てる。そのくせ自分の子供のことをほとんど把握していない。

基本的に、子供が親の期待に反する態度を示すのは、何か不満があるからだよ。勉強しろって言ってるのにしないのは一種の反抗。本人は自覚していなくてもね。この人たちはそのサインを見過ごしてしまっている。親子関係が正常であれば、なにごとであれ子供は親の期待に応えようとしてがんばるのが自然なことなんだから。それでも本当に勉強に向かない子は言われても一切勉強しませんから。しぶしぶやる子は本当に勉強がしたくないわけじゃない。

でも、わずかながら、この中学三年生の女の子の親の書き込みから見える情報がある。それは、この子が親に言われてから勉強しに部屋に行っていること。この情報は重要だよ。つまり、この子は最初から部屋にこもり籠りっぱなしの最悪の状態ではないんだよ。たぶん居間やダイニングで本を読んだり電話したりテレビを見たりゲームをやったりしてるんだろうけど、それは無意識のうちに親と一緒に居たいと思っている証拠。本人に自覚はなくても何か親に相談したいことがあるんだと思う。それは進路のことかもしれないし、別のことかもしれない。本人も何が相談したいのかわかってないかもしれない。中学三年生というと、自分の考えていることが今一言葉にならない歯がゆい時期。そこからうまく情報を見つけ出してあげるのが大人の役割なんだよ。ただし質問攻めにしちゃ駄目だけど。

もう、いい加減こういう絵に描いたような画一的な学歴志向しかできない親はいなくならないといけない。そうじゃないと日本そのものがおかしくなってしまう。今の教育とその先にある企業の在り方は、高度成長期に大量の人間型部品が必要だった時代のものだよ。受験勉強も就職も今のやり方をこれ以上続けては絶対にいけない。だって、今のやり方で生み出される人材って、要するに従順で問題を起こさないだけの使いやすい奴隷でしかないんだから。そういう人材は戦後復興期に天才たちが築いた企業を維持するための能力しかないんだよ。彼らは自分たちでは何も生み出せない。過去の遺産に寄生することでしか生きていけない。

大学の勉強をおろそかにしてまで、揃いのスーツを着て、決まりきった礼儀作法を身につけて、同じような受け答えを覚えて、そんな冗談みたいな新卒の就職活動に失敗すれば人生負け組。この狂ったシステムの下敷きになっているのがここで話題になっている高校受験でしょ。併願私立ってなんだ?推薦ってなんだ?高校の進学資格は国の統一試験を作ってそれで決めるべきだよ。底辺私立なんて全てなくすべき。勉強が出来ない子供は高校に行かなくてよし。だれでもかれでも推薦推薦って、おかしいでしょ。推薦なんて本当に優秀で貴重な才能の持ち主だけに与えるべきです。問題児じゃない=推薦って発想がおかしい。

私たちが望む望まないにかかわらず、今までの教育システムは間もなく完全に使い物にならなくなります。企業は今までのような新卒採用を止めて、従順なだけの日本人の採用を止めて外国人を優先してとるようになる。そういう時代が来ているのに、これから大人になる子供たちの親が旧態依然とした発想で子供を教育しようとしている。このギャップの被害に当人たちが気がつくのは、そう先の話ではないでしょう。いや、おそらく子供たちは既に気がついているんですよ。親が説く社会の仕組みとやらが現実とは違ってきていることに。

人気ブログランキングへ<<ブログランキング応援クリックお願いします