前回のブログでは断薬したこと、減薬の段階で色々なものが見えるようになってきたということを書きました。

 

 

私はひとりっ子で、小学生のころから部屋を与えられ一人で寝ていました。その影響もあり今現在も睡眠にはとても貪欲です。

眠りが浅かったり夜中に起きることが本当に嫌で、誰かと同じベッドで寝るなんてもってのほかでした。

 

 

心療内科でそんな話をしたときに、幼いころに機能不全の家庭で愛情を感じず育ったことが関係しているのかもしれないね、と先生から言われました。

 

これに自分でも思いっきり納得します。

 

 

睡眠へ貪欲な自分がずっと嫌いでした。

 

眠りにこだわるって神経質だよね?なんで眠りにつくまで時間がかかっちゃうんだろう?そんなことを考える自分が嫌だったんです。

 

今の私は、「睡眠に対する貪欲さを生まれながらにもっているんだ」くらいの認識に少しずつシフトしています。

 

 

 

断薬後の刑務所生活を書いていきます。

 

断薬したころは6人雑居で就寝時は隣にいびきをかくおばあちゃんがいましたが、それでも何とか眠ることができました。

 

もちろん熟睡というわけにはいきません。いびきで何回も目が覚めて超イライラしました。

 

刑務所の居室には時計がないので時間が分かりません。刑務官の巡回の時間が受刑者に分からないようにするためです。

(工場には時計があるのと、1類の受刑者は時計を持つことを許されたと思います)

 

 

前回のブログでも書きましたが、私は18歳から20年間睡眠薬を飲んできました。

 

睡眠薬を飲まずに寝ていたころが間違いなくありました。

あったにもかかわらず、どうやって寝ていたか、どんな眠りだったか全く覚えていません。

 

20年があまりにも昔すぎて、全く思い出せないのです。

 

 

刑務所で夜中にイライラしながら考えます。

もしかして昔からこんな感じの眠りだったのかも知れないな……

 

そう思うと気持ちが楽になります。

 

 

睡眠薬を初めて飲んだのは、夜の仕事を始めて昼夜逆転し、何とかしてリズムを戻そうと思ったからです。

覚せい剤やLSDで眠れなくなるので、もっと睡眠薬の量が増えます。

 

寝なくちゃ疲れが取れない、寝てから仕事に行かないと体がつらい、そんな強迫観念がありました。

 

 

刑務所で実際に断薬して気付いたのは、人間は眠るようにできているということでした。

 

なんだ、薬がなくても眠れるじゃん。(浅いけど)

疲れてなくても横になれば一応入眠できるんだ。(熟睡じゃないけど)

 

睡眠薬なしの生活を積み重ねます。

積み重ねれば積み重ねるほど、飲まなくても眠れることが嬉しくなってきます。

 

 

そして自信がついてきます。私は睡眠薬なしで眠れる人だったんだ!

 

 

刑務所という本来ストレスがかかりそうな場所で断薬できた理由について、世間から守られているというある種の安心から眠ることができた、ということも付け加えておきます。