前回のブログでは気付きを得ることの難しさについて、不自由な状況に追い込まれないと人は自ら何かを変えようとしないということを書きました。

 

 

新しいテーマ『向精神薬の恐ろしさ』を作成しました。

今日は私の人生を狂わせた向精神薬について書いていきます。

 

 

今から3ヶ月前、依存症子のアカウントを立ち上げたばかりのころのブログです。↓

https://ameblo.jp/izonshouko/entry-12595576385.html?frm=theme

 

私は1日に大量の精神安定剤と睡眠薬を服用していました。オーバードーズ(OD)です。

 

 

これはもはや私の特技といえるかもしれませんが、人と少し話をすれば精神薬を飲んでいる人かどうかすぐに分かります。ツイッターを見ていても気付いたりします。

 

 

私は現在月1回メンタルクリニックに通っていますが、先月こんなことがありました。

 

このブログを読んでくださる方は、少なからず心療内科やメンタルクリニックに一度は行ったことのある人だと思います。精神科系のクリニックは混雑していない日はありませんよね。

 

私が通っているクリニックはとても良い先生がいらっしゃるので大人気です。待合室もいつも混雑しています。クリニックにかかってくる電話はひっきりなしです。

 

受付の方の対応から、相手がどんなことを話しているのか分かります。

「お薬だけの処方はできないんです、先生の診察が必要なんです」、何度も受付の方がそう言っているのに食い下がる人がいました。

 

この日はいつもより忙しく、待合室に座れない人がたくさんいました。受付の女性は2人しかいません。会計をしながら次回の予約を取り電話対応をします。見るからに超忙しいです。

 

電話をかけている患者さんにはクリニックの忙しさは分かりません。

 

受付の方だって人間です。忙しい中何度も同じことを言われて、疲弊しないわけがありません。

 

その患者さんは「薬だけの処方はできません」と何度も断られているのに、“自分の行動がクリニックに迷惑をかけているかもしれない”ということに考えが及ばないのです。

 

 

向精神薬を服用している人は、自分で気付かないうちに他人に迷惑をかけていることが多いです。私自身がそうだったからよく分かります。

 

・とても感情的、情緒不安定で自身のコントロールができないばかりか、自分の意見を押し通し相手のことが考えられなくなってしまいます。

 

・話のつじつまが合わなくなり、本人は嘘をついている自覚はないけど、嘘をついているんじゃないの?と勘違いされてしまうことも度々あります。

 

・ろれつが回らず、まるで酔っているようです。

 

特に何種類も同時に服用されている方は、この傾向が一層強くなります。

 

向精神薬を服用されている方は、他人に迷惑をかけるような行動や言動をしていないか、感情的になったときほど立ち止まって一呼吸おいてみてください。

 

向精神薬を飲むことを否定しているのではありません。

向精神薬のODで自分を見失い、刑務所まで行った私からの前向きなアドバイスだと思っていただければ嬉しいです。

 

 

 

タイトル回収していきます。ベゲタミンという薬を皆さんご存じでしょうか?

 

ベゲタミンAは赤いので赤玉と呼ばれ、ベゲタミンBは白なので白玉と呼ばれていました。

エリミンを赤玉と呼んだりもしますが、王道の(?)赤玉はベゲタミンAだと思います。

 

 

 

現在は供給停止になっていますが「飲む拘束衣」と呼ばれるほど強力な薬でした。

 

私はこの薬を1日4錠飲んでいました。とんでもない量です。普通に失禁します。

 

薬は1錠でも十分効いているんです。効いているんですが、中途覚醒すると「なんで目が覚めるの!?全然効かないじゃん!」とイライラして薬を足すようになります。

 

このほかにもサイレース、ハルシオン、アモバン、ベンザリン、デパス、レキソタン、ワイパックス、ソラナックス、セルシン、セパゾン、リボトリール、メイラックス…薬の名前を忘れちゃうほど大量の薬を同時服用していました。

 

今つくづく思いますが、あんなにODしていたのによく生きてます。(笑)

 

デパスは甘くて美味しいのでフリスクケースに詰めて持ち歩き、気付くとお菓子のようにパクパク食べていました。

結婚前の夫は「この子フリスク好きなんだな」と思ったそうです。それほど自然にお菓子のように食べていたということですね。

 

 

ブログの前半に向精神薬を服用する人の特徴を書きましたが、私の場合はあんなにかわいいものではありません。

 

昨日言っていることと今日言っていることが違う→嘘つきだと思われる→人が離れていく→感情的になり怒る→急に泣いたり怒ったり感情のコントロールができない→自分のやっていることは棚に上げる→次の日にはそんな事があったのをケロッと忘れる→約束を覚えていない→なおさら人が離れていく

 

↑こんなことが15年以上続きます。15年です。

思考がおかしな方へ向かい、スリルを求め窃盗をするようになります。結果刑務所へ行くことになったのです。

 

 

向精神薬はあなたが生きやすくなるよう、生活しやすくなるように“補助”してくれるアイテムです。

 

私はそんな補助アイテムに依存して人生が狂ってしまいました。

 

現在向精神薬を服用されている方は、人を思いやる気持ちを忘れないように、自分の意見を押し通そうとしていないか、今一度自分を振り返ってみてほしいです。