前回のブログでは過去をさかのぼり、自分の責任と親の責任を分ける作業が必要だということを書きました。

 

 

 

私がギャンブルをするようになった「要因」の一つは、

母が私を毎日のようにパチンコ屋へ連れて行ったからです。

 

私がお金や物に固執するようになった「要因」の一つは、

両親が普段からお金や物を与え、私はそれを当たり前のことだと、幸せだと勘違いしてしまったからです。

 

私が就職できなかった「要因」の一つは、

両親が勉強することが大切だと教えてこなかったからです。

そして私が勉強をすることを諦めてしまったからです。

 

 

すぐに物事を投げ出す、諦める、

努力をしない、困ったときは誰かが何とかしてくれる。

 

これは私の悪い癖です。

この癖が身についてしまった要因の一つは、親が間違った教育をしてきたからです。

 

 

ですがそれに気付いても直そうとしなかったのは、結局自分です。

他人に自分のダメなところを指摘されても、そのアドバイスに耳を貸そうとしなかったのは自分なんです。

 

 

 

私が今まで見てきた受刑者たちの家庭環境は、自分も含め決して良いとは言えないことが多いです。

 

私が皆さんに伝えたいのは、

親や家庭環境のせいにして自己弁護をしましょう!ではありません。

 

自分の弱点を見つけるために、自分の家庭環境や過去を振り返ってみてほしいということを伝えたいのです。

 

 

その弱点こそ、自分が刑務所に来てしまった理由だと思います。

 

 

 

これから生きていく上で、その弱点が出てきそうになることがきっとあるでしょう。

 

今の私はあることに挑戦していますが、自分の油断や慢心で失敗続きです。

出来ない自分にイライラするし、他人のせいにしたくなります。

こんなはずじゃなかったのに、と投げ出したくなります。

 

時に、両親に対して恨みのような感情が出てきてしまうこともあります。

なぜあのときこうしてくれなかったの?そうすればこんなに苦労することはなかったのに…

 

 

ですがそれだと昔の、刑務所に行く前の私と何も変わらないのです。

人のせいにして自分を正当化していたころと、何も変わらないのです。

 

 

「あっ、昔みたいな考え方に戻りそう…」と思ったら少し立ち止まって、

意識して考え方を変えるように努力しています。

 

 

昔見えなかったものが見えてくる、

昔気付かなかったことに気付けるようになる。

 

不自由な環境に居る時ほど、感じるものは多いはずです。

それは入院生活でも、受刑生活でも同じです。

 

 

刑務所での生活を思えば今の辛さなんか大したことない。

だって毎日好きなだけ湯舟に浸かれる、お菓子も食べられる。

いちいち許可を取らずにトイレに行ける、好きな時間に運動できる。

好きなことに挑戦もできる。それって超幸せなことだよね!

 

辛いことがあると私はいつもこんなことを考えています。

 

 

 

前回のブログ 刑務所へ来てしまった原因 はこちら

https://ameblo.jp/izonshouko/entry-12606022852.html