My New Gear「ベーオデ」!(Friedman / BE-OD) | New Guitar Note +

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Rock Instrumentalを弾くギタリスト「Izo(イゾー)」のブログ。ギター講師とかサポートGtとか機材レビューとかもやってます。機材と歴史とお酒&食事などを好む性質です。

酒と女は良く似ている。
どちらも愛さずにはいられない。
そしてどちらも、溺れた者は必ず痛い目をみるだろう。


・・・とまぁどっかからコピペってきた様な歌いだしです、こんにちは。
読者様の128%くらいが「で?」と思った事でしょう、ワシも「で?」って感じです。
うん、何が言いたいかってーと、コレ(酒or女)を「歪み」に置き換えたらギタリストになるんじゃねーかなぁ・・・と思ってのブログ始まりでした。相変わらず解り難くてスンマソン(←20年ぶりくらいに言った)。


って事でまたまたやっちまいましたよ、My New Gear、略してMNG。
こちらですたい、ドドンと↓






はい、ハンドメイド(ブティック?)系のアンプメーカー「Friedman」の歪みエフェクター「BE-OD」でございます。
同社のアンプ「BE-100」ってのをコンパクトエフェクターで再現してみた~的なヤーツですね。

Friedman自体、名前は知っておりますがAmpは鳴らした事ありやせん。
何となくイメージ的にはSplawnに近いんかなぁ・・・?とか思いましたがどうなんでしょね?
Splawnは某スタジオにありましたので、Kemperでプロファイリングしましたが・・・
マジ爆音でビビリました。
マスターVolをちょっとだけ上げても直ぐに爆音になります。マスターVolとは・・・?って考え込むレベル。
(マジレスしますと、パワー管への負荷の掛け方が現代的Ampと違うんでしょうね。それで良い音を得てる・・・って感じました)

・・・と・・・まぁ弾いた事の無いFriedmanをSplawnから想像するんはちょっとオカシイ方向に行くのでこの辺で。
でもどっちも初期EVH系の音(つまり改造Marshall系)を再現してるんでしょうね。「BE」ってのが「Brown Eye」の略らしいので(※)。

※・・・EVHの弾き出す音が「ブラウン・サウンド」って言われる事から、付けられたんと思います。
ただ「Brown-Eye」で検索したら「肛門」って出てきたんですけどw(デイヴ・フリードマンさん何してんすかw)



はい、そして導入理由なんスけど・・・最初にアッシの現行歪みボードを↓





左からLovepedalの「BBB'11」、Keeleyの「DS-1 Mod. ULTRA」、MXRの「Raw Dawg」です。
よーするに「ファズ」、「ディストーション」、「オーバードライブ」っすね。
コレらをPOD Goのセンド/リターンに接続して使ってます。が、コンパクト達を重ね掛けする事はありません。
あくまでも弾く曲に合わせてメインの歪みとして選択してる~って感じです。ゲインブースター等はPOD Go内の歪みを使っておりやす。
だから並び順は結構テキトーですw(本当はバッファーとかも考慮して順番を決めないとイカンのでしょうけど)

そして小生の曲で、一番ゲインが深い曲(要するにハイゲインっぽい曲)の時に使ってるのが言うまでもなく真ん中のULTRAです、Soulです(加齢臭)。
で、コレに不満が出てきたんで変えよかな?と思った次第です。
不満理由はこんな感じで↓


1.ゲインがちょっと足りない
→ノーマルのDS-1くらい(以上?)歪むといわれる「Seeing Eyeモード」でも、小生の曲的にはちょいと歪が大人しいかなぁ・・・と感じる事が多くなりました。
勿論全然我慢して使えるレベルではあるんですけどね。ただ「そこ我慢する必要ある?」って話しでもありますw
やっぱ根っこがMetal系の人間なので、ハイゲイン系でジューシーにザクザクいきたい・・・そんな夜もある訳ですよ。
(それはPOD Go内で歪ませたら?というご提案は受け付けておりません)


2.ボードを軽量化したい
→最近はスタジオ配信がメインとなりつつありでして・・・以前よりもスタジオへの移動が多くなっております。
かつ、配信で色々な機材を導入したので(マルチスイッチャーとか、その為のカメラ複数台とか)・・・ちょっとでもギター関係の機材を軽くしたいんですよね。
(それはPOD Goのみで完結させたら?というご提案は受け付けておりません)
BOSSコンは大体400gで、BE-ODは280g・・・この差は大きい!120gって肉で言ったら結構食いでがありますからね!←


その他にも色々と事細かな理由があるのですが(楽天ポイントの期間限定ポイントが結構あったとか←)、大雑把にはこの2点が大きいかと。
ではBE-ODの他に検討した機種もちょちょいと上げてみましょ。



対抗馬1「MXR 5150 Overdrive」

 

(↑代理店「モリダイラ」様より引用)


→言わずと知れたMXRの本家本元「5150」の名が冠されたヤーツ。
MXRは結構ガチ目にエディとリレーションしてて・・・それこそMusicmanのEVH(ギター)と同様に、同社のフェイザー/フランジャーもめっちゃ売れた印象です。
そして実際にトッププロも愛用している人が多いのも印象的。
そんなMXRの5150も、フェイザー達と同じ様にプロも実際使っている人が多い気がします。
例えばこちら↓
 

 



アッシの大好きなギタリスト「Nick Johnston」も、このデモ動画では5150使ってるらしいっすね。
どういうセッティングなんかは全然解りませんが、5150のデモ動画を検索すると大体EVH風の曲かドMetalザクザク系が多いので・・・これは中々興味深い動画です。
ちなみにNick Johnston氏に「Hi~、Izo!お元気ですか?ニックです!(日本語)」という動画を撮って送ってくれた某雑誌社の方には足を向けて寝れません。どんなエロ動画よりも大事な動画です(最低の表現)。

んで、何故コレが候補から外れたかと言いますと・・・先ずデカいw
サイズが多分Full Drive 2(Fulltone)と同じサイズっすよねコレ?
アッシの歪み用ボードは↑の写真の通りAclam社のXS1で・・・流石にコレはちょっとデカ杉。
重量も476gと、BOSSコンより重くなっちゃ本末転倒。
そして何より・・・以前知り合いから借りて弾いた時に、何かあんま印象良くなかったんスよね・・・
いや、バッキングでザクザクするにはかなり良い塩梅だったんですが、なんかリードを弾くときにシックリ来なかった思ひ出が・・・(汗)。
つっても5年以上前の記憶。インストで活動する前だったので今弾いてみたらまた印象が違うかも知れませんが。
とりまそんな感じで敬遠した次第ですはい。


対抗馬2「Wampler Pinnacle」

 

(↑代理店「Musette様」より引用)


→この子もブラウン・サウンド系の歪みですね。
一時期結構売れましたし、実はVALTHUSで一時期使っておりました(Boost Foot SW付きのDeluxe)。
Foot SWが1個のタイプでしたらサイズはBE-ODとも同じ(多分)。
ただ・・・重量は意外とあるっぽいですね・・・。ホントかどーか解りませんが、尼では「0.94ポンド(約426g)」ってありました。Bossコンより重いんか・・・(驚愕)。
あと、以前使っていた印象ではそこまで歪み方が好みではなかった感じ。メロスピバンド(VALTHUS)での使用ではバッキング等で若干モタる気がしました。
ちなみに5150はMOSFETでこちらのPinnacleはJFETらしいっす。同じブラウンサウンドを目指しても回路は全然違ったりするのは面白いですね。
あ、MOSFETとJFETの違いは説明出来ません(←)。


対抗馬3「Suhr Riot Relorded」

 

(↑代理店「オカダインターナショナル様」より引用)


→言わずと知れたSuhrのDistortion。こやつもめっちゃ売れましたね。
試奏動画、レビュー動画は検索すれば腐るほど出てきます。
大昔に楽器店で弾いてみた記憶はありますが・・・昔過ぎて記憶が曖昧ですw
でもどうやらこのReloadedは従来品(無印)の30%ゲインアップとの事。
しかもコイツは「mini」版が出てますからね、

 

 

 

中々アツイです(miniは重量なんと166g。ただし同じサイズで今使っているRaw Dawgは130g・笑)。
ほんで候補から外れた理由ですが・・・これも以前弾いた時の印象がそこまで良くなかったんですよね。
5150と同じ・・・とまでは言わないですが、傾向として「バッキングは良いけどリードが自分好みじゃなかった」ってヤーツです。
上手く言えませんが「ザクザク系」ではなく「ジャカジャカ系」って言いますか・・・。
SuhrってギターからAmpは勿論、PUとか小物まで出してますが・・・いつも思うのがどれも結構シビアなレンジ感がある気がします。
だからツボにはまると良いんですが、そのツボから結構ズレる事もある印象。
レビュー動画で弾いているのを聞くとめっちゃ良く感じるのですが、自分で弾くとそーでも無い・・・って思うことが結構あります。
結局使い方とか相性の問題だけだと思いますが、それが一番重要だったりしますからね。
どの製品も「めっちゃよく考えられてるな~」とは毎回思います、ジョン・サーはガチの天才っす。



・・・って感じでその他にも挙げてない候補もありますが・・・兎にも角にも「BE-OD」です。
いい加減レビューへと行ってみましょ。


第一弾レビューの試奏環境
ギター・・・Fender CS Strato Pro Model1107
アンプ・・・Blackstar FLY(3W)
ケーブル・・・Providene(一部Free the Tone)

「そんな環境でナメてんの?」って言われそうですが(汗)、やっぱ聞きなれた・弾きなれた環境ってのが大事なんですよ、という言い訳の元やってみました。



レビューその1「ULTRAと比べてみて」

 

 

 


→似て系でもない歪み同士を比べるのは意味無いのでは?って気が無茶苦茶しますが(苦笑)・・・
あくまでもアッシが使うので、そこはヨシ!としてやって下さい。
セッティングは自分のソロで使っているULTRAのセッティングで、BE-ODはそれに似た感じへと合わせてみました↓


(↑見辛くてすみません💦)

先ず最初に思ったのは「DS-1のULTRA、やっぱり良いな」でしたw←いつもそんなんばっか
以前のULTRA記事でも書きましたが、やっぱDS-1が自分の初ディストーションってのが大きいと思います。
音のニュアンスって言いますか、とにかく弾いた時のしっくり感がシャッキリポンです(栗田的表現)。
が・・・やっぱり当初思った不満はそのまま出てます。
特にソロは(スタックとはいえ)シングルコイルがメイン。低音弦ローポジ+ブリッジミュートでの「ザクザク」感は皆無です。
全体的に音が軽めの傾向ですが、それでいて低音が結構出ている。悪く言うとモタる感じ。
かといってリードではサスティンもそこまで長くなく、少し細い印象。ブースターでキッチリとミドルを持ち上げないと自分的には厳しいかな?と。
総評するとやっぱり「思ったよりゲイン低くね?」って感じです。
Distortionとして必要十分量は歪んでいるとは思いますが、自分の曲で合わせる際にはやはりゲインが物足りない。
対してBE-ODは、歪み量をULTRAと合わせてみてもしっかりとした歪み感が得られました。音の芯の部分まで歪んでいるニュアンス・・・と言いましょうか?
これによってバッキングは勿論の事、同じ位の歪み量でもリードが弾き易いんですよね。
勝手なイメージですが、ULTRAの方はプリ管のみで歪ませているイメージで、BE-ODはちゃんとプリ管とパワー管の両方で歪ませているイメージかなぁ・・・?
きっとこの辺が「アンプライク」と言われる所以なのかな?って思いました。
ちなみにGain(DIST)のノブですが、BE-ODは他のレビューでも言われている通り12時以降はほぼ変化無し(ノイズもそこまで増えないので、本当にそんなに歪みが増えてないかと)。
対してULTRAはゼロから徐々に上がっていって、最後の方で更にグイっと上がる感じでした。
あ!今更ですがBE-ODの内部ゲイントリムは「11時」にセットしてます↓




工場出荷状態なのか、代理店さんor販売店さんのテスト後の設定かは解りませんが・・・最初は何故か「12時半くらい」の設定でしたw↓




しばらくはこの11時設定のままで行きたいと思います。
もし今後気にくわない点が出てきた時にでもイジろうかなぁ・・・と。
(今のところこの設定で不満はないので)



レビューその2「BE-OD単体チェック」
→「最初に単体チェックじゃねーの?」ってお思いかと存知ますが・・・やはり比較対象があった方が比べやすいと思い、最初はULTRAと比較しました。
比較の段階で各種ノブもいじってますので、こちらではサクサクと。
あと発売から結構時間が経っている製品ですからね。初歩的な情報(各ノブの効き方や効果等)は書きません、サーセン。

最初にオールセンター(オール12時。ただしVolはOFF時のクリーンと合わせて11時)で試してみましたが、この試奏環境での状態ですと・・・結構シャリシャリします。
間違いなくこれは「ストラト(シングルコイル)」のセイでしょうね。もう少し重めのハムバッカー(例えばダンカンのJBとか)なら良い塩梅かも?って思いました。
で、このシャリ感をどうやって抑えていくか?ですが・・・自分は
・定石通りTrebleをちょい下げ
・Trebleを下げると歪み感も少しだけ引っ込むので、PRESをちょい上げ
・好みの応じてBassを上げ下げ。それに合わせてTightを上げ下げ
これで概ね好みの感じに仕上がりました。
(ただBassとTightはセンターのままでも問題無さそうです。自分のシステム(POD Go)に落とし込んだ時にまた他のペダルとの切り替え兼ね合いで決めたいと思います)

・・・ただ・・・
他のレビューでも書かれておられる方もいらっしゃいましたが、このペダルは音のレンジって言いますか設定範囲?は全然広くないです。
まぁブラウンサウンド系のエフェクターって大体そうですし、バーサタイルなペダルを欲する方は選ばない機種だとは思いますがw
このペダルは確実にこのペダルの音!ってヤツがします。
ですので、楽器店なんかで試奏して気に入れば・・・その後「なんか違う」感は少ないとは思います。

そうそう!あと意外と気に入ったのが手元(ギター)のVolを絞った時の音です。
絞っても完全なクリーンにはなりませんが、なんて言うかVHのPanamaの中間部(Gソロ明けの静かなパート)みたいな、かなり程良いライトなクランチ・サウンドが出ます。
この辺は使用者のギター種にも寄るとは思いますが、個人的には中々嬉しい誤算。
ただし自分のギターでも結構下げないとこのニュアンスは出なかったので、EMGやハイパワーのハムの方はこの辺が味わえない可能性もあります。
とは言えこのペダル一個だけでリードも弾き易く、かつ手元のVOLでバッキングのゲインへ落とし込む事も出来るので・・・セッション系で一個だけ持って行くなら個人的にはこのペダルだと思いました。
まぁあくまでもRock系(HR/HM含む)で、ですがw



はい、そんな感じで・・・相変わらずイラン事を沢山書いて無駄な長文になりました。
個人的にこのペダルは久々に狙った音がそのままゲット出来てテンション上がってます。
↑でも書きましたが、次回はPOD Goに落とし込んでみてから・・・どんな塩梅か実際にまたレビューしてみたいと思います。



「Friedman / BE-ODのまとめ」
(以下「使用者の感想で、実際の~」云々)
・かなり歪むDistortion
・方向性は名前の通りブラウン・サウンド系
・バッキングもリードも弾き易い味付け
・「ハイゲインアンプ」という条件つきだが、アンプライクな感じは確かにある
・アンプの5150系が好きな方にはオススメ(あくまでも歪みの傾向であって、これ1台でアンプの音がそのまま出る訳ではありません。DistortionはあくまでもDistortionです)



「余談」
写真を見ての通り、通常の「BE-OD」ではなく、デザインがちょっと違う「AM」ってモデルを買いました。

 

 

 


これは他のペダルが黒ばっかで目立たないのイヤでして・・・w
まぁこのデザインも好きってのもありますが、一番の理由は「(隣に置く予定の)BBB'11が真っ黒だからマジで目立たなくなる」です。
それにしてもMusette率上がってきたなぁ・・・(Lovepedalも代理店はMusette様)。
こりゃワンチャンMusette様からも仕事が・・・(ナイナイ)

 

 

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そんなIzoの「BE-OD」トーンが体験出来る配信ライブがこちら!↓

 

 

 

2022年4月3日(日)20:00~スタート予定ご視聴/ご参加無料!(このテキストのURLよりジャンプ出来ます)

 

 
 
沢山のご参加心よりお待ちしております(/・ω・)/