昭和63年以前の池田屋事件跡地 | 以蔵のblog

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大河ドラマ「新選組!」放送以来から現在まで新選組…幕末にはまってます。さらに最近は宇宙に夢中…

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古本屋で新選組特集をやってる歴史の定期刊行物を買った。
けっこう色あせてて、かなり年季が入った本だな…なんて思ってたら「昭和63年3月号」と書いてあった。
まさに平成時代に変わる1年前に出た本。そりゃぁ色あせもするか(苦笑)。
歴史は当時から離れていくにつれて、新しい事実が発見されたり、研究が進んだりして、内容が少しずつ塗り替えられていく。新選組に関しても例外ではなく2004年の大河ドラマを機に、ここぞとばかりにいろんな本が出版され、さらに遺物が発見されるなどして、新選組史の内容が少しずつ塗り替えられていった。その結果、新しい定説がうまれたりする。但し、いくら新しい定説がうまれたとしても、それが真実かどうかはわからない…やはり同時代に生きた者のみぞ真実を知ると言った感じだ。
しかし、写真は劣化したりはするけど、変わることがない。そこに映っているものが真実というか…。上の写真は、少なくとも昭和63年以前の池田屋跡地である。何度もこの池田屋跡には足を運んでるけど、この写真を見ると何だか時代を感じさせる。写真は古ければ古いほど当時に近づいていくだけに、建物が古かったり…歴史に何歩も近づいた気分にさせてくれる。今はどこにでもあるような市街地の一角と言った感じで、最近見た範囲ではパチンコ屋であったり、その後は池田屋を意識して「池田屋店」と付いた居酒屋となっているけど、この写真は1階がケンタッキーフライドチキンで、2階は喫茶店、そしてビル名なのかわからないけど看板に「池田屋」と書いてある…そして、池田屋事件の石碑はちゃんと建っている。20年以上前の自分の知らない池田屋跡地がその写真の中には存在する。そう思うと少しでも時代を遡って、あの場所に行ってみたくて、居ても経てもいられなくなる…無理なことなんだけど(笑)
20年前ってぐらいではさすがに近代化が進み三条通も拡張されていて、既に当時の面影など微塵もないかもしれないけど、されど20年前なのであり、20年も当時に近づくことには変わりがない。こう思うと意外に古本って面白いかもしれない、その時の写真が掲載されるはずで、その時のその場面がこの目で確認できる。この写真を見ると、もっと幕末に近づいた時代の池田屋跡地が見てみたくなるw