知らないを知る。
そう、
Louise、元気かなぁ。

彼女とはメルボルンでの通学路のバス停で出逢った。

毎朝出会うサングラス姿の彼女は、ハーネスをつけた真っ黒のラブラドールを連れていた。
バスの音が近づくと、近くの人にバスの番号を尋ね自分の乗るべきバスの確認をする。

ある日、いつものバス停には珍しく彼女とワンちゃんと私だけだった。
いつも彼女がそうしてるようにすぐ側にいる気配の私にバスの番号を尋ねてきた。
ドキドキで応えた。
見えているバスは何番、そして私も同じバスに乗ると伝えた。

そんな日が何日かあり、朝のバス停で出会った日は私から声をかけた。
おはようと声を掛けると直ぐに私の名を呼び返してくれた記憶力に驚いた。
声や人のにおいは判断するのにめちゃくちゃ分かりやすい材料らしい。

話してみると、私のホームステイ先のお家の真後ろに住んでいることも分かった。
社会福祉士をしていて毎朝通勤にバスを使っているという。

一緒にいるワンちゃんの名前はzosh。
3代目らしい。
とってもlovelyラブラブ
盲導犬をこんなに間近で

ある日Louiseのお宅にランチに誘われた。
出かけてみると、なんと一人暮らし!
物凄く驚いた。

浅はかな私の偏見だった、
一人暮らしだろうとは思ってもみないで訪問したから驚いたのだ。

私は盲目の世界をまるで知らなかった。