その息子は副業として飲食店進出(カレー屋)を目指しました。
その息子は
「ヨーガインストラクター同士でアイデアを色々出し合って、みんなで一緒に飲食店・足圧マッサージ店を盛り上げていきましょう」
と言い、食材の仕入れ、調理、販売全てをヨーガインストラクターに任せました。
「経営者うんぬん関係なく、みんな仲間だ」
をスローガンを掲げていたのです。
しかし、飲食業界はさまざまな事業の中でも飛びぬけて生き残りが難しい業界です。
所詮素人の集まりです。案の定、その飲食店も開店後、客足が伸びずにいました。
全てに通じることですが、うまくいかないときにこそ、その人の本性が現れます。
その息子は
「どうして客足が伸びないのだ!?ちゃんと運営しているのか?」
と、次第にインストラクター達を問い詰めるようになってしまいました。そして
「カレーに対して2000円出せる富裕層をターゲットにしろ!」
と好き勝手言い始めました。
「飲食店の運営をインストラクター達に丸投げしておきながら、
うまくいかないときは、責任をそのインストラクター達に押し付ける」
という経営姿勢が露呈してしまったのです。その飲食店は結局閉店することになりました。
その息子は、この飲食店の失敗から何も学ぶことなく、相変わらず
「経営者と言う立場に関係なく、みんな仲間だ」
をスローガンに立てていました。しかし、その真意は
「丸投げ・人の手柄はとるが、責任は取らない」
という意味なのだと、インストラクター達の間では周知の事実となってしまっていました。
最終的に、インストラクター達はその息子に本音を一切言わなくなってしまいました。
こうして
裸の王様・悪徳経営者の完成
に至ります。