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本日土曜日は朝に予定もなく、ちょっとは朝寝坊しようかな〜♪と思っていたところ、なぜか朝方に訪問者を知らせる呼び鈴が。
我が家の呼び鈴はけっこう可愛らしい音なのだが朝7時に執拗に何回も鳴らされてとうとう義父が出動した。私はベッドの中で目覚めていたが「まあどうせ郵便物だとか酔っ払いが間違ったとかそういう案件だろう」とたかを括ってしらばくれていた。
だがしばらくすると部屋をノックする音。
「外に半裸の女性がいて、どうやらうちの前の踊り場におしっこもしていて、言葉が通じないんだが・・」と困惑した義父であった。
え？
これ聞いてビビらないわけないよね。考えたのは半浮浪者？とか頭のおかしい侵入者か？とか・・
まあ”言葉が通じない”イコール相手は外国人、だと思ったので急いでパジャマの上に部屋着を着て玄関へ向かう。
外にいたのは、アメリカ人の若い女の子でどうやら隣のアパートの間借り人らしい。ひどく酔っていて、朝方自分のアパートに入った後になぜか半裸になってもう一度外に出て（なぜだ？？？
）そのときに鍵をうちに忘れてドアを閉めたと言っている。なんかパニックになっていて、他のどのアパートの呼び鈴を鳴らしても出てくれない、自分のケータイはうちの中だし、私たちがアパートの鍵を持っている人を知らないか、とのことだった。
いや・・そう言われましてもね・・・
隣のアパートは大きい物件を無理やり3つに分割していてそのうちの一つは長く住んでいる人で顔見知りではあるものの連絡先は知らないし、この建物全ての管理人の電話は誰も出ないし・・
困ったね、ってことになって、彼女が何か着るものを貸してくれというので貸してあげようと思ったものの、いや、まずはトイレで綺麗にしたらどうかと思って家に入れ、タオルを渡す。
（お漏らしした上に履かれたらイヤだからね・・）
彼女はそれを腰に巻いて呆然としているばかり。
こういう時には緊急時の鍵開けサービスというのがあって義父がそこに電話をし、とりあえず30分で来てくれるということになって一件落着、まああとはうちで座って待ってれば？ってことになったんだけど、なぜかまた動き回る彼女。外に出たいと言い出す。
外に出てどうすんだ？
きっとこうやって今朝も家から閉め出されたんだろうな・・・
そんなこんなで数分が経過した。
すると我が義父がレントゲン写真を探している。
なぜこんな時に？と思っていたら、どうやら彼はそれでお隣さんちの玄関ドアを開けられるかもと考えついたらしい。
サバイバル能力にかけてこの人の右に出る者を私は知らない・・・
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なんと数分ガチャガチャやっていたらドアが開いた！
すごい、スーパーヒーロー、義父。さすがもと軍人。
もちろん彼女は泣いて大喜び。（ってその前から泣いてたけど）何度も何度も片言で”ぐらっついえ” と言いまくってた。
そんな目覚めの今日でしたが、教訓を一つ。
イタリアのお家で外に出る時は必ず鍵を持っていきましょう。
その後、踊り場に振り撒かれたおしっこと家の廊下につけられたおしっこの足跡をすぐに私らが掃除したことはいうまでもない。
（そして鍵開けサービスは無事キャンセルできて、結局彼女は無料で救われたってこと。よかったよかった。）