フィレンツェのイタリア語学校イタリアンミーをサポートしています。最新の教授法、綺麗でモダンな教室環境の、今までになかったイタリア語学校です。留学ご希望の方、お気軽にご連絡ください。
https://www.italianme.it/ja/


上矢印クリック!



日本人が日本で普通に暮らしているならあまり用のない場所、入国管理局。でも私のように外国人の日本留学に関わっている人たち、そしてまだ結婚していない外国人のパートナーを日本に召喚する必要がある人たち、などには身近な存在である。

身近な、と書いたけれども実際に近しい関係だとかそういうことではもちろんなくて、つまり、関わらなきゃならない状況が多々ある、という意味。

そう、できれば関わりたくないお役所である。汗

日本人がイタリアに留学するときも日本でビザをとるが、最終的には現地移民局での審査を受けることになる。でも日本留学ではこの審査は外国人が日本に入国する前に行われ、当然ビザ=在留許可となる。(イタリアの場合はビザは単なる入国許可で、滞在許可は現地で申請する・・・)

で、何が”恐ろしや”ガーンかというと、今回私の元教子を来年の4月から日本留学させるため書類を整えていたのだが、ま・さ・かの書類追加要請がきた。ガーン

それも、必要書類のなかには現在の預金残高証明はもちろんのこと、過去3年分の出入金証明が必要だとのこと。しかも、郵送が必要でその締め切りは通達から1週間!ポーン


郵送での到着が1週間後必須、と言われたら、銀行関係の書類なんてどうやって手に入れればいいというのだろうか。えーんしかも通達されたのは昨日で、生憎彼が住むスペインは今日は祝日。そして週末に入る。汗


入管の言い分としては、”過去に大金を家族や友達から借り入れたりしていないか”を見るための資料なのだそうだが・・


今まで既に提出した経済証明や給与証明などで、彼は立派な社会人であると分かるはず。有名企業に勤めているし、日本語学習歴だってもう何年もあるのだ。それでも入管は、30歳を超える留学生に対しては国籍問わずこのような追加書類を要請し始めた、らしい。

今までは、特に西洋の学生に対しては年齢が高くても追加書類を求めらることはなかったのだが、これは今後もっと厳しくなっていく、という前兆だろうか。そう思うと重い気分になる。汗

以前、日本の日本語学校の方とお会いした際に聞いたのだが、「入管の考え方は全く時代の流れにあっておらず、語学留学生といえば2年いるもの、と頭ごなしに決めていて、だからこそ経済面の保証をしっかりとりたがる」らしい。

この生徒のように半年留学したい、というイタリア人は珍しくないのだが、”預金通帳をだせ”の条件で結構躊躇する人も多い。

もちろん、入管にとって西洋人はほんの一部であり、注意しなくてはならないのはその他大勢のアジア圏の学生で、中には預金高を細工したり不正に稼いだお金で留学するような人もいるそうなので厳しくしなければならないのだろうが・・・
(西洋人はそこまでして日本に来るメリットはなく、留学しいたい人は大体日本が好きだから、という理由。これは私たち日本人が留学する理由と似ている。)


この知らせを受けて生徒のV君は気が気ではないらしい。そりゃあそうだ、日本留学は彼の人生の一大事。絶対大丈夫な条件だったのにこの間際になって黄色信号・・・と思うと私も心配でならない。ショボーン

結局どうにかこうにか明日には書類が出せそうなのだが、彼は今の銀行を開設したのは2018年なので3年分のデータが出せない。唯一この点が気がかりなのである。

それにしても、いい加減すぎるイタリアの移民局と厳しすぎる日本の入管。どっちがいいのやら・・・ここでも「足して二で割ったらいいのに・・」と思う、日伊文化の違いであった。ショボーン