イタリアに来て数年たったころから、色々な人に”もうイタリア語がペラペラなのか”とか”夢もイタリア語で見るのか”とかいった質問をよくされるようになった。
(なんか最近はもう聞かれなくなったなあ)
何語で夢を見るのか、という問題については当たり前だけど登場人物によって異なる。(まあ、ただ私の夢の登場人物は大抵知らない人だし、それに自分自身も出てこないが)明らかに知り合いの日本人との会話であれば日本語だろうし、イタリア人とであればイタリア語である。明快。
で、私は寝ている間にけっこう笑ったり怒ったりして声を出してしまうらしいんだけど、この間は自分の”うーーーー”という怒りの声とともに目覚めてしまった。
そして、怒りの内容を目覚めた頭で考えてみたら可笑しくて今度は笑えてきた・・
私のくっだらない夢の内容はこうだ。
私はジェラート屋さんにいる。多分つれあいと一緒である。ジェラート屋さんではまずカップかコーンか、そして大きさを選んでお金を払い、その後にジェラートを盛ってもらうんだけど、私が選んだサイズのお金を払ったら”今日は祝日だから2ユーロ増しです”と言われた。(そんなことは現実では絶対にありえないが)
で、しぶしぶ納得しながらも2ユーロ払い、レシートを受け取って私はジェラートが盛られるのを待っていた・・
が、しばらくたってもそれらしきものを渡されないのでふと見ると、台の上には既に溶けて液体になった私のジェラートが・・ ここで、
”Noooo !! Quello è mio! è gia sciolto !!"
(うそーーあれ、あたしのじゃん。溶けてるうううう!)
とイタリア語で(だと思う)叫んだというわけ。
Nooooo の部分の”おー”なのか、どこの部分なのかわからないが明らかに大声で叫んでしまって、大分もう朝だったのでそのまま起きて、我ながらどんな意味があるんだろうと考えさせられた夢であった。
(ただジェラートがものすごく食べたかった・・のかも)
ただはっきり覚えているのは、”なんで盛ったら言ってくれないのさー”という理不尽さに対する怒りというかそんな感情であったのだが、これは(ジェラート屋じゃないが)イタリア生活でけっこう現実に体験する怒りの種類なのでそんなんが蓄積していたのかもしらん。
しかしながら、特にジェラート好きでもない私が見る夢にしちゃあ面白かったなー。