大麻成分が含まれる「エピディオレックス」の治験が開始される事から医療用大麻解禁のようなニュースが出だした。

 

厳密にいうと、大麻から取り出されるCBDは現行法でも認められており、医療保険適用になるだけの話で医療用大麻解禁には程遠い。

 

世界の潮流は医療用大麻はもとより嗜好用大麻も解禁の流れに入ろうとしている。

 

中間選挙が迫っているアメリカでもバイデン大統領が大麻所持で逮捕された国民を免罪にする方針を示した。

 

アメリカでは医療用大麻が40州で認められ、嗜好用大麻も19州とワシントン特別区で認められている。また、中間選挙では4州で嗜好用大麻解禁の投票が行われる。

 

カナダではトルドー首相のもと、嗜好用大麻が全面解禁になった。

 

日本は世界の潮流から遅れている。

 

ただ、国によって背景は色々と異なる。

 

カナダの場合は国民の4割が大麻使用経験があり、法規制が形骸化しており、また犯罪組織の資金源になっていた事からオープンにし、国が管理する事を選んだ。

 

以前、警察と話すと大麻を解禁するとより強い覚醒剤等を求めていく傾向があり、それを恐れていた。この警察の懸念は私も理解出来る。

 

大麻解禁によってメンタル的にも健康になる方がいて、税収も増え、地方創生を含めたビジネスチャンスも広がるのであれば、「大麻=怖い=悪」イメージで捉えるのではなく、しっかりと議論すべきだと考えます。

 

「エピディオレックス」の治験で、大麻取締り法の改正が行われ厳罰化されるようですが、「エピディオレックス」にはTHCが含まれていないので大麻取り締まり法を改正する必要性があるのかは疑問です。

 

日本は世界の潮流と逆に走り出そうとしてるのかもしれません。