国会で岸田総理が安倍元総理の国葬実施に関して質疑に答えた。
議論を聞いてみても、「なぜ、国葬なのか」というのは説明が尽くされたのかは疑問に思う。
私は安倍元総理の国葬に関しては歴代最長の総理だったという事を踏まえて国葬に値するとは思う。
一方で、国葬に関するルールが曖昧であり、国葬実施は感情的に決めてしまったという印象がある。
国葬であるが、国権の最高機関である国会で決められたものでもなく、また国会に説明されたのもかなり遅くなっている。
NHKが各国の国葬の基準を示している。
アメリカは、「国葬」を規定する法律はないが、慣習で行われる。
大統領が国葬を行う布告を出して、軍がとりしきる。
イギリスは、「国葬」は議会の承認が必要。
国葬とは別の「儀礼葬」もあり、それは女王の同意が必要で、フィリップ殿下やダイアナ妃、サッチャー元首相は「儀礼葬」となった。
アメリカは大統領制で議院内閣制の日本とは異なるので、大統領の布告でよいのだと思う。
日本と同じ議院内閣制のイギリスでは「国葬」は議会の承認、「儀礼葬」は女王の同意が必要となっている。
日本は岸田総理が決定した。
岸田総理は自身が君主や大統領とでも勘違いしたのだろうか?
いずれにせよ、「国葬」に関してはルールが必要だと感じる。