東京都議選の結果を受けて、自民党が次期衆院選に敗北するような雰囲気の報道を各紙で目にする。

 

選挙なので最後まで何が起こるか分からないが、簡単に事はそのように進むだろうか。

 

自民党が厳しい状況には変わりはないが、政権交代まではいかないだろう。

 

現に東京都議選で自民が当初言われていた50議席には届かなかったが、それでも議席数は増えて第一党にはなった。

 

一方で政権交代を目指す野党第一党の立憲民主党も議席は伸ばしたが、当初言われていた議席数には届かず、共闘してともに戦った共産党にも議席数は負けている。

 

実際に出口調査を見てみると、自民支持層や無党派層で自民から離反している方がいるが、彼らが行った先は立憲民主ではなく都民ファーストの会だった。そして、国政においては都民ファーストの会はない。それゆえに、同じような傾向が続いたとしては立憲民主がその受け皿になる可能性は少ない。

 

今回の都議選は、どこも勝たなかった珍しい選挙だろう。

 

そのような意味では、次期衆院選は自民党が大幅に議席を減らす可能性はあるものの、政権交代にはつながりにくく、可能性があるとすれば、どの政党も過半数を得れない「ハングパーラメント」が生まれる事ではないだろうか。