昨日、東京都議選が行われ新しい議会構成が決まった。

 

都民ファーストの会は第一党から陥落したものの、自民党との議席さはほとんどなかった。

 

当初は自民党は50議席台にいくと言われていたが、蓋を開けてみると過去二番目に議席数の少ない33議席にとどまった。

自民党が選挙前に行った二回の調査では、二回とも中間値で51議席、少なくとも48.45議席には届く数字だった。

 

この調査は6月5日~6日に行われたものだったが、その後の8日に武井衆議院議員による無車検・無保険の当て逃げ事件も起こり、

そこから、どんどんと落ちていき、東京五輪の是非や小池知事の休養等もあり、結果として自民党は第一党だが、自民党と公明党で過半数を割るという状態になった。

 

じゃあ、国政野党にその流れがいったかというとそうでもない。自民党の事前の調査では立憲民主党は中間値で24議席で、最低でも20議席という予想だったが、結果は15議席で2013年の時点に戻っただけで、2009年の43議席には程遠い結果となっている。それにしても、公明党の選挙の上手さも際立った。今回は事前調査でも出口調査でも公明党は議席を減らすと言われていたが、守りきり「常勝公明」の威信を守った。

 

今回の出口調査から見えてくるのは、自民党支持層が自民党から多く離反している事と、無党派層からも自民党が見放され始めている事だ。

だからといって、自民党に代わる確実な受け皿もない。

 

この東京都議選の結果から明らかになるのは、次の衆議院選挙では東京都議会と同じようにどの政党も過半数を取れないハングパーラメントが生まれる可能性が高いという事。これは、幾度となく、私はこのブログで指摘している。

 

次の衆議院選挙は色々な動きが出てくる。