菅義偉氏が第99代内閣総理大臣に就任した。

 

安倍内閣の官房長官として「影の総理」ばりに活躍をしたが、ポスト安倍レースでは名前は上がるものの、安倍総理の突然の辞任表明まで菅氏は自らの意欲は封印してきた。

 

本人はポスト安倍と名前が上がり始めてから後継も考えはじめていたと思うが、政界は男の嫉妬もある世の中なので自らはしゃしゃり出る事を控えていたのだろう。一時期、有力視され始めた時は実際に総理から距離を取られはじめた。

 

菅新総理を見ていると、世界中でヒットしたドラマ「ハウス・オブ・カード」を思いだす。

 

アメリカ版「ハウス・オブ・カード」はケヴィン・スペイシー主演のドラマでホワイトハウス入りを目指す下院議員フランク・アンダーウッドが大統領に上り詰める政治ドラマだ。彼は大統領選で大統領候補ウォーカーを応援し、見事当選させ、その見返りに国務長官ポストをもらう約束をしていたが、その約束は反故にされた。そして、フランクは権謀術数を駆使して副大統領の地位につき、最後は大統領まで陥れて後任の大統領に就任する。

 

オリジナルのイギリス版「ハウス・オブ・カード」は原作がサッチャー首相の首席補佐官を務めたマイケル・ドブズの小説「ハウス・オブ・カード」から製作されている。イギリス保守党の下院の院内総務長フランシス・アーカートがやはり閣僚ポストを反故にされさまざまな力を使い首相に上り詰める作品となっている。

 

どこか、菅新総理の誕生は「ハウス・オブ・カード」を彷彿とさせる。