昨日、行われた鹿児島県知事選挙は現職の三反園・知事が敗れ、新人で元経済産業省九州経済局局長の塩田氏が当選した。

 

今回の鹿児島知事選は前回知事選で敗れた伊藤・元知事も出馬し、史上最多の7人が立候補する選挙となった。

 

自民・公明は現職の三反園・知事を推し、保守は三反園、伊藤、塩田と三分裂し、また立憲民主党は伊藤・元知事を推し、前回、三反園を推した方々は別の候補を推すという複雑に絡み合った選挙となった。

 

結果としては、政権与党は幹部まで入れて現職を応援したのに敗れ、野党第一党も応援した候補は敗れ、政党に推されない候補が当選したが、裏には様々な利権の絡み合いや人間関係があり単純な話ではない。

 

そもそもの発端は、前回の選挙戦で「脱原発」を掲げて当選した三反園・知事が原発容認に走った事から鹿児島政界は迷走を始めた。

 

多くの有権者は利権や政界の人間関係はないので、一番の敗因は政治家が有権者と約束した事を当選したのに守らないどころか、逆に走ったところだ。

 

これは、民主党政権の失敗と似ている。

 

民主党政権は「4年間は消費税増税はしない」と掲げて政権を手にしたにもかかわらず、わずか1年で当時の菅直人総理が突如、参議院選で消費税増税を言い出し、参院選を負けたのに、その後も野田総理の下で消費税増税を民主・自民・公明三党で実行した。公約破りに関して、有権者はシビアに見ている。

 

そのような意味では鹿児島の三反園知事の敗北も、民主党政権の敗北も、有権者をバカにした結果、有権者から退場のレッドカードを突き付けられた事だ。

 

そのような意味では、日本の政治でも政策で人々が判断する傾向になってきている。