新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない。

 

昨年の12月に中国で一例目が発生した事を考えれば、いくら水際対策を講じても感染拡大は免れない。

 

日本の状況をみると、全国各地で感染者が出没しており、一部ではその感染経路が分からない患者もいる。

 

日本の検査体制の不備もあり、日本の発表している患者数と実際の患者数はかなりの開きがあるのではないかと思われる。

 

そのような中、国は基本方針を発表し不用不急の外出等を自粛するように呼び掛けている。また、発熱があっても家でしばらくは待機しろといっている。これの意味するところは、もう感染者数の把握はしないと言っているのと同じ事だ。完全に日本の新型コロナウィルスへの対応は失敗した。本来であれば、PCR検査等を民間にも委託し、様々な対策をヒト・モノ・カネを投入して対処するべきだ。それをやらないからこその、諦めに似た対応となっている。

 

また、今回の件で明らかなのは行政府と立法府が完全にこの国家の危機に対して傍観というか、のん気な構えになっている事だ。日本は新型インフル特措法を作ったが機能していない。日本の悪いところはカタチから入り、それが実際に機能しないところにある。

 

各国の新型コロナウィルスの対応予算を見ても、桁が1桁ではなく2桁違うところもある。この状況下で政府や国会は何をやっているのか。

 

連日、宴会にいそしむ総理、またこんな国家の危機に対して国家の危機であった福島第一原発事故を扱った映画の鑑賞に足を運ぶ国会議員達。せめて、映画から吉田所長の本気度と熱意を感じ取ってもらい爪の垢を煎じて飲んで、自らの不甲斐なさを感じ取ってもらいたい。

 

国民が今、何を求めて、どう行動して欲しいかも国の中枢が読み取れないには危機としかいえない。このようなところから、政治不信は高まる。