毎年4月に総理が開催する「桜を見る会」を巡って問題が浮上した。

 

共産党の田村議員の質疑によって総理が自身の後援会のメンバーを800名も「桜を見る会」に招待していた事が明らかになった。

 

「桜を見る会」は国の国費を投入しており、安倍総理になって毎年予算額が増えている事を問題視した中での問題発覚だった。

 

「桜を見る会」では各省庁の推薦とは別に与党議員推薦というものがある。私も与党時代にどこからかははっきり覚えてないが、推薦者の氏名等を記載できる紙をもらった。

 

野党議員の追及の中で議員枠に言及される方もいるが、これは民主党政権時代も歴代のやり方を踏襲してあったわけだから、そこを問題にするのはおかしい。

 

また、一部総理支持者から「民主党も同じ事をやっている!」と批判する声もあるが、ここまで露骨に800名も招待して、しかも自身の事務所がツアーという形で取りまとめているような事例はあるはずがないし、許していいという問題にはならない。

 

問題の本質は総理が自らの後援会を国の公的な行事に優遇し、またツアーという形でそれを組み込んだ事だ。

 

後援会主催のツアーに参加すれば、公的にな行事に参加できる権利を獲得し、また飲食も出来るというのは問題でないはずがない。

 

総理は国会答弁で「個人情報」といって逃げるし、役所も名簿を破棄したといったが、このような隠蔽体質は許されるはずもないし、森友学園問題で財務省が公文書改竄した反省も全くない。

 

この問題について、総理は逃げずに堂々と説明責任を果たすべき。そして、同時に野党も農水委員会や厚労委員会といった直接関係のない委員会でこの問題を追及すべきではない。

 

台風19号の災害で未だに避難所生活を強いられてる方々や、被害にあわれた方々の事をもっと考えるべきだし、そういった声を届けるべきだ。

 

疑惑があるから、どこでも、いつでも、その問題一辺倒で追及していいというものではない。いつから、国会はこんな劣化したのか。情けない。

 

いずれにしろ、与野党でしっかり協議し、「桜を見る会」の問題で総理が説明をする場を設けるべき。

 

本当に情けないし、このような隋落した政治が続けば続くほど、新たな災いが日本にもたらせるのではないかと大変心配している。