先の参院選で諸派から政党に躍り出たのが、NHKから国民を守る党(N国)。


地方選挙でも議席を獲得し、既成政党と全く違う戦略・戦術で選挙に挑むので注目はしていた。


彼らの主張はNHK受信料不払いを可能とするスクランブル化。


この点に関しては彼らの主張は正しい部分はある。


ただ、彼らの政治活動はやや暴力的なところがある。

暴力を振るい選挙活動を妨害した人の逮捕は仕方ないが、ただ一言野次った人を集団で追いかけまわし、罵声を浴びせて私人逮捕する行為はやり過ぎだと思う。


また、東京MXテレビの5時に夢中という番組のタレントのマツコデラックスさんに対する執拗な追いかけも問題だ。


確かに、公正性が求められるテレビ番組でのマツコデラックスさんのN国への発言は不公平な部分はあるが、テレビ局に支持者100名近くで押しかけて、出待ちし、抗議するやり方は正しくない。


これで、マツコデラックスさんや、東京MXテレビが屈っしたら、それこそ、言論の自由は奪われる。


一連の執拗な動きを見ていると、まるでナチスの突撃隊(SA)のようだ。


小政党としてニッチな票を集める手段とYouTubeの広告収入を得る手段としては正攻法かもしれないが、やり方は民主主義政党としては正しくない。


政策や主張には問題はないが、やり方が暴力的であり多いに問題。


立法府がこのやり方を許すのであれば、日本には将来ナチスのような政党が誕生する。


また、スポーツ紙を除いて、メディアがこのN国の行動を全く扱わない。メディアはN国が政党要件を満たした際は連日取り上げていたが、負の面は全く映さない。


これは、オウム真理教が登場した際と同じ。


メディアは自らから自らを真綿で首を締めるような事をしている。