宮崎市議選の投票率は36.55 %となりました。


全国的に選挙の度に投票率が下がるという傾向があります。


以前も記したように国政、県政、市町村政と各種選挙があるのですが、投票率の低さでいくと私の住む宮崎市では市議選や県議選という住民に身近であるはずの選挙の方が国政選挙よりも投票率が低いという傾向があります。


なぜ、同じ選挙でも投票率が違うのか?

また、一番身近である地方選の方が投票率が低いのか?


その理由としては、候補者数の問題があると考えられます。国政の場合は数名、県議選の場合は10数名、市議選の場合は50数名。


地域が狭くて、当たり前のように議員の名前も顔も分かる地方では選択肢に困らないのでしょうし、投票率も高いのでしょうが、都市部において顔も名前も知らない50数名の中から一人選べというのは大変難しいのが実情です。


「買い物客とジャムの研究」では、24種類のジャムを揃えた売り場と、6種類にジャムを絞った売り場で比較実験すると、6種類のジャムの売り場では立ち寄った客は30%が試食後に購入したのに、24種類のジャムの売り場では3%しか購入しなかった。6種類と24種類の売り場では実に10倍も売上げが違ったわけです。


「選択の科学」(シーナ・アイエンガー著)によって、人間は選択肢が多いと逆に選択が出来なくなると証明されました。


人の心理として、選択肢が多くなると選択しなくなるという傾向があるので、それも低投票率に拍車をかけているのかもしれません。「政治に関心がない」とはまた別の次元で人間の心理が投票行動にも影響を与えているわけです。


国政においても、野党の少数乱立が2012年以降続いており、政策という面の評価よりも政党認知度の高さで結果として今の政権が選択されているにすぎません。


https://books.bunshun.jp/sp/sentaku-kagaku