最新の共同通信の調査で安倍内閣の支持率は43.3%、不支持率は40.9%と支持と不支持が拮抗しているとなった。その中で、支持する最も大きな理由として「ほかに適当な人がいない」というのが50%で最も多かった。

 

確かに、「ポスト安倍」の有力な候補が自民党にも野党にもいないようにも感じる。そして、同時にこのデータから分かるのは、けっして安倍内閣も自民党も強いのではなく、消極的な支持によって支えられているという事も伺いしれる。

 

問題なのは、やはり強い野党がない事と、その野党が信頼されていない事ではないだろうか。

 

一部の野党が主張する、なんでも反対路線が果たして本当に正しいのだろうか?

 

私も色々な有権者と話していて、野党の反対ばっかりに聞こえる主張に頼りなさを感じるという声をよく耳にする。

 

そんな中、アメリカで世界的なベストセラーになった「NO LOGO」の作者ナオミ・クライン氏が2017年に再びベストセラーを世に送り出した。タイトルは「No Is Not Enough」(邦題:Noでは足りない)。「NO LOGO」ではグローバル企業を批判したが、「No IsNot Enough」ではアメリカで起きているトランプ現象に対して「Noと言ってるだけではリベラルや左派は勝利できない」とナオミ・クライン氏は悟ったと記している。

 

日本の政治も同じで、「反安倍」を掲げているだけでは勝てない。

 

それを自覚しながら、「反安倍」ではなく「ポスト安倍」を掲げて、語り、自分たちが政権を獲得したらどう日本が変わるのかを提示しなければいけない。

 

そこを戦略をたて、しっかり行えば、必ず政権交代は再び起こる。