どうも地方議会を見ていると、「教育」というものが蔑ろにされていると感じる。どこの国も、どこの街も、議会がその国や地域の方向性を決める。

 

私の住む宮崎市では、先の議会でかなりの議員が小学校へのクーラー設置について質疑をしたらしい。確かに、酷暑と言われて、また多くの方々が関心を持っている中で小学校へのクーラー設置が一つの議論になる事は正しい方向だとは思う。ただ、一方で体温調整と成績の問題や温度調整によって酷暑が避けれる中での夏休みの期間のあり方などは議論になっていないところを見ると、クーラー設置の議論についても上辺だけしか議論をされていないのかもしれない。そして、教育に関してはこういった環境面や待遇面の話ばかりで、地方において、どのような人づくりを教育の下にやっていこうとするビジョンがないような気がしてならない。

 

2020年度から「外国語(英語)」が教科に格上げされ、小学校高学年(5.6年生)から学ぶ事になるが、自治体によっては早い段階から英語に力を入れている自治体もある。ひょっとしたら、既に議会内でも私が知らないだけで議論されているのかもしれないが、私の住む街で「教育」に関してしっかり議論されている記憶はない。状況がどうなのか確認ぐらいはあるが...。ただ、教育を蔑ろにしておくと、国力・地域力はもとより、人と人との格差も更に拡大させていく。「米百俵」の精神ではないが、経済的に豊といえない地域や自治体こそ、百年の計で「教育」に力をいれていくべきではないのか。

 

地方創生とは叫ばれているものの、今のままでは名ばかりで、成功しても一過性で終わりかねない。