2019年は春の統一地方選、夏の参議院選挙と選挙の多い年となる。元旦からの新聞等の報道は統一地方選や参議院選挙の特集記事を載せている。

 

「亥年のジンクス」なる言葉もあるようで、統一地方選や参議院選挙が重なるので選挙疲れで自民党は参院選に敗れているというもの。

 

しかし、どうだろう?

 

12年前と今では政界の構図も違う。確かに、安倍自民党は驕りが目立ちマイナスの要素は多い。しかし、だからといって野党に期待感があるわけでもない。

 

野党の中に、どこかこの迷信でしかない「亥年のジンクス」を信じ、自分たちは自民党を追い込めると思ってるふしがある。

 

はたしてどうだろう?従来の野党の枠内での動きであれば、よくてせいぜい2016年の参議院程度ではないのか。2016年は参議院一人区で自民党の21勝11敗。野党は統一候補を組んでこの結果だ。ちなみに2017年衆院選の比例代表の得票数を参院選挙区に換算しても同じ結果となる。

 

野球でいえば、9回2アウトランナー2塁の場面で今日ヒットが出てない8番バッターをそのまま打席に送り出すのかどうかだ。

 

橋下徹氏の提唱される野党間での予備選を実施すれば、選挙が盛り上がりチャンスに強い代打も登場するだろうが、今の野党の従来の枠組みの密室での決め方をやればそのままヒットのない8番バッターを送る事になる。

 

自民党は絶対に落とさない戦いをしてくるだろうから、伝家の宝刀「衆院解散」という決め球を出し、衆参同時を打ってくるかもしれない。

 

参院選を軽視するのは一般的な見方であり、国政の政党が参院選を軽視するのは過去の教訓から何も学んでいないし、そのような野党には政権は獲れないだろう。

 

ただ、春には様々な動きが出てくると予想する。