大阪市長を務められた橋下徹氏が以前から強い野党が必要だと、国政選挙での野党間の候補者を一本化する為の予備選の導入を訴えている。従来の候補者一本化は政党間の駆け引きの中で密室に決めているがそのような思惑が働く密室政治ではなく有権者にオープンに選んでもらう方法を取らないと安倍自民党の「一強多弱」といわれる弱い野党を「強い野党」にする事は出来ないというものだ。

 

今、全国各地で来年夏の参議院選挙に向けて野党が候補者の擁立を行っている。互いに譲らないところもあれば、野党間で統一候補を模索する動きもある。

 

ただ、従来の野党共闘路線で来夏の参議院選挙に勝利が出来るほど甘くはない。野党各党は一本化できれさえすれば、勝てるのだと思っているだろうが、それであるならば2013や2016の参議院選挙で勝利をおさめていたはずだ。

 

野党が勝利を目指すのなら、橋下徹氏の主張する方法しかない。

 

そのような中で、今朝の日経新聞には予備選を実施する声もあがってきている。

 

ただ、ここで厄介なのは以前も記したが予備選のやり方だ。橋下徹氏は各党が合意した調査会社を使って世論調査を事実上の予備選とすべきと主張しているが、この方法でなければ公平性は担保できない。

 

また、予備選を行う野党の枠組みも従来の「野党共闘」路線の左派の野党だけではなく、維新や希望、保守系無所属を含めた予備選を実施しなければやはり2013や2016と同じ結果を招いてしまう可能性が高い。

 

亀井静香氏はネット番組で一般の方も挑戦できるような予備選にすべきだといっていたが、そのように一般の主婦や会社員の方も予備選の候補として挑戦できるような制度にすれば、ワクワク感が生まれる参院選になるのではなかろうか。

 

2019年が政治を大きく動かす年になるかは野党次第だ!

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37969540Q8A121C1PP8000/