昨夕に流れた「カルロス・ゴーン逮捕」の一方には驚いた方が多いだろう。

 

経営危機に陥った日産自動車をV字回復させた手腕は評価され、その報酬の高さも大変注目された日本にはいないタイプのリーダーだった。

 

有価証券報告書に自らの報酬を低く記載したとの虚偽記載が容疑内容だが、多くの方が勝手にイメージしている脱税的なものとは大きく意味合いが異なる。個人的に気になるのは、報酬を低くしたのは日産自動車という組織的な決定である以上、カルロス・ゴーン会長だけが罪に問われるというのはどうなのかと考える。

 

コストカッターで、さらに高額の報酬をもらってたせいか、SNS等をみてもゴーン氏に対する批判の嵐になっている。逮捕される前までは稀な経営者と評価の声は聞こえても、批判の声は世間ではあまり聞こえてこなかったので、このような前後の対応の違いをみるといかにも日本らしいなと感じてしまう。

 

日産自動車の会見のように過度な私的流用があったのなら問題だとは考えるが、それを止める事が出来なかった日産自動車という組織にもおおいに問題があるのではなかろうか。

 

今回の件をみてると、社内の権力闘争を公権力まで利用して行ったクーデターにしかみえない。

 

ただ、どの時代も独裁者とはこのような感じで終幕を迎える事が多い。