日本時間9月27日未明に安倍総理とトランプ大統領の日米首脳会談が行われ、日米間で貿易・投資を拡大する物品貿易協定(TAG)締結に向けて2国間交渉に入る事を合意した。

 

日本政府は自由貿易協定(FTA)とは異なるものと強調しているが、関税の調整が入る以上、言葉は違えど中身はさほど変わらない可能性も捨てきれない。

 

アメリカ側は「アメリカ第一主義」の下に、対外貿易赤字を減らしたい思惑があるので日本にとってのハードルの高い要求が予想される。

 

日本製自動車への追加関税を回避する為に、日本政府は何を差し出そうとしているのか?

 

牛肉等の農畜産物の日本市場開放が予想されるわけだが、日本政府はTPPの合意水準を上限としているが、日本の農業への大打撃は避けられない。

 

一番、腑に落ちないのは与党である自民党は今まで何をしていたのか?

 

突如として、トランプ大統領が貿易戦争を各国にしかけてきたわけだが、日米2国間での貿易交渉を求めてくるというのは安易に予想できていたわけであり、この交渉の是非を含めて自民党内で議論されてきた形跡はない。

 

TPPの事前協議の際、当時の与党であった民主党内では様々な議論があった。それは、情報収集の為に政府が事前協議に入る前から夜遅くまで議論もされた。農協を含め反対派も議員会館前に詰めかけた。

 

しかし、今回は一切そのような形跡がない。TPPよりも難儀なアメリカとの2国間交渉をすんなりと、何の意見もでずに認めてしまうという今の政治のあり方に疑問を感じる。

 

今の自民党政治は政高党低と言われるが、あまりにも意見を言えず、単に追認するだけの機関に成り下がった政党政治は私は健全だとは思わない。

 

農業県である宮崎の国会議員からも何も声が現時点であがってないのは残念だ。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180927-00000008-jij-n_ame