解散総選挙の時期を左右すると言われていた新潟県知事選は与党系候補に軍配が上がった。

 

中央政界の与野党対立が新潟県知事選に持ち込まれ、自公の推す与党系候補と野党系候補との国政選挙のような選挙戦が展開された。

 

各メディアの出口調査を分析すると、野党系候補が自民支持層を崩せなかった事に敗因はつきると思う。今回、野党の池田候補は自民支持層の17%しか獲得できていない、そして前回の野党系候補だった米山氏は25%を獲得していた。

 

ここ数年、「野党共闘」という言葉で全国各地で共産党を含む野党が連携するという動きがあるが、国政の結果や各種結果を見ても勝率が良いとはいけない。ブログで何度も述べてきているが、それは、共産党の票を求め「左旋回」になる事で、玉突きのように保守票を失っている事が大きいのではないか。

 

自民党に対抗する政策提案型の保守系政党が誕生しなければ、今の「野党共闘」が結果として自民党の最大の補完勢力になっている現状では未来永劫 政権交代は実現しない事になる。

 

2014年の維新の党、2017年の希望の党と、それなりの現実思考的な保守政党が誕生したが、選挙結果を無視し、政策や理念を捨て去る形で党がなくなったので、これらの二党の罪というのは大変、重いものだと感じる。この二党に属し、選挙を戦た立場の人間としては辛いものはあるし、申し訳ないとも思うし、残念でしかない。

 

激動する時代に、この国はどのような方向に進もうとしているのか。政党が政策抜きにスキャンダル追及型に陥り、また理念なき野合を繰り返すようでは日本の未来は危ういものがある。

 

先日、ベトナムで日本各地からきている経営者と話をする機会があったが、皆さんが声をそろえて言ったのが「安倍さんのやり方を誰も良いとは思ってない。やり過ぎのところはある。しかし、野党はもっと悪すぎる。彼らには任せられない。」という事だ。

 

政治の側にいる人間は、この声を聞こうとしないのか、聞こえないのか?

 

彼らが自己保身でいる間に、この国はどんどんと蝕まれていく。

 

https://www.huffingtonpost.jp/2018/06/10/niigata-kenchiji-sen-deguchi_a_23455323/