宮崎市長選と延岡市長選が終わり、各紙に出口調査分析が載っている。

 

「選挙は科学」であり、そこから見えてくるものは何か。

 

今回の選挙は現職と二人の新人が争う選挙であり、告示前から大変注目がされた。

 

特に、市内最大の党員数約1500名を超える自民党宮崎市支部が推薦候補をB候補に絞った事により現職有利という条件は崩れた。

 

選挙前直近の宮崎市内の自民党支持率は51.6%(支持なし28.2%)と全国平均の38.45%より大幅に高く、現職でなくても自民宮崎市支部の支持を得たB候補は普通だったら余裕で当選できてないといけない。

 

そこで、出口調査を見ていくとどこに敗因があったのかなんとなく見えてくる。

 

地元紙・宮日新聞の調査だと自民支持層の半数近く(48.9%)は現職A候補へ入れ、B候補の43%より勝っている。同じように朝日新聞の調査でも自民党支持層の半数は現職A候補に入れ、B候補へは4割にとどまった。また、無党派層はA候補(宮日:33.1%.朝日:4割)、B候補(宮日:47.1%,朝日:4割以上)となっている。

 

これから明らかになるのは、SNSや事前運動で活発に動いていたわりにはB候補が自民党支持層からも、無党派層からも、かなり取りこぼしているという事だ。

 

B候補には有名な選挙プランナーもついて指導していたというが、優秀な選挙プランナーだったら確実に候補者の支持層を固めきらないといけないのに、データからはそれが出来ていないと明らかになった。自民党支持層はそれぞれの支部の推薦が分かれたのを考慮しても、6 or 7割は固めないといけないだろうし、無党派層でいえば確実に6割は固めないといけない。

 

選挙プランナーもいろいろいるが、それなりのコンサル料を取るのであれば、それなりの結果(ここでいう結果とは勝敗ではなく、本来取れる所は固め、取れないとこから票を獲得するという意味)が求められる。

 

選挙戦を長年見てきたものの間ではB候補の事前運動時点からの物量戦は他候補の数倍というのは有名な話だったが、B候補の選挙でのコストパフォーマンスは相当悪いとしかいえない。

 

選挙プランナーも色々といて、一切料金を取らない型、コンサル料を取らない物販型、多額のコンサル料を取る型。特に結果を求められるのは、最後のコンサル料を取る型だ。

 

選挙プランナーが投票率を嘆いてたと耳にするが、これらのデータから見えてくるのは投票率が上がっていてもさほど結果に変化はない。

 

それにしても、数字というデータを見ていると、様々な物事が見えてくる。やはり、選挙は科学だ。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180129-00012204-miyazaki-l45