以前に比べて政治家の「問題」の質が変わってきているように感じる。

 

以前は政治家に関わる「問題」というとロッキード事件やリクルート事件等、いわゆる業者から賄賂のような形で受け取る「お金」の「問題」が主であり、その違法性や脱法性が問われた。勧善懲悪な形となり、悪を許さない、政治を正すという風潮があった。

 

しかしながら、最近の政治家の「問題」というと、メディアによる荒さがしか、失言や不倫やその他の、政治そのものとは密接に関係しないものが多いように感じる。

 

確かに、こういった「問題」が報じられると政治不信を招くが、政権を揺るがす程にはならなかった。どちからというと、国民の中にも「またか!」的なものがあるのかもしれない。そこには勧善懲悪な形はなく、政治が小ばかにされていく流れがある。

 

安倍内閣が先日、内閣改造を行ったが、各世論調査を見てもあまり数字がかんばしいとは言えない。そこには、国民の目に一連の森友学園や加計学園の問題が最近の政治の「問題」ではなく、以前の勧善懲悪的な「問題」に映ってるからだろう。

 

業者との癒着、隠蔽体質。報道を見て、そう受け止めている人々が多いからあのような数字になる。ここに政権の今後のかじ取りの難しさがある。総理は記者会見で謝罪はするが、情報公開には不熱心なところがある。信頼を取り戻すには情報公開しかない。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170807-00000010-ann-pol