読売新聞の今日の朝刊の一面には「信無くんば立たず」と題して、同紙の橋本五郎・特別編集委員の寄稿がありました。

 

なんでも、10年前から新内閣発足の度に総理大臣宛ての手紙という形で記事を書いているようです。

 

その中で、安倍内閣支持率の凋落をテロ等準備罪の成立や岩盤規制打破や特区制度に問題があるんではなく、国会審議の強引さや加計学園問題への対応など政治の進め方に問題があったと指摘されている。

 

「御親兵一割の損」という後藤新平の言葉があるようです。自分は身びいきしないから側近になれば損するという意味だそうです。また、「後藤は権要の地位に就くときは、かえって平生き親しい人々を採用することを遠慮した」そうです。政治にはそのような姿勢が常に求められるのだと思います。権力の使い方を権力の側が理解しなければいけません。

 

この後藤新平の姿勢は、今回の内閣改造だけではなく、森友学園や加計学園問題でも同様の事が言えるのかもしれません。

 

結果として内閣改造は支持率凋落の挽回策として断行されたわけですが、この国民の想いをしっかりと理解しなければ以前のような支持率に戻る事はないのではないでしょうか。

 

そして、それは安倍政権だけでなく、野党にも同じ事が言えます。安倍内閣がこれほどまでに国民の信頼を失っている中で、野党が信頼を得れているわけではありません。むしろ、安倍内閣以上に信頼されていないのかもしれません。

 

好き嫌いで動いたり、政治理念を蔑ろにしあり得ない共闘をしたり。与党も野党もだらしないと感じ、有権者の政治離れがこれ以上加速したら、日本の将来は暗いものになります。

 

まずは、政治の信頼をしっかり取り戻せるようにしなければいけません。その為には、時代のニーズに応える政党の姿があってもいいのだと感じます。