活動中移動する車のカーオーディオから閉会中審査の衆院予算委員会の様子が流れる。全て質疑を見ているわけでもないし、断片的にしか見てないので全てを理解しているわけではないが、この委員会での真相解明には遠く及ばないのではないか。

 

そして、この審議を含む一連の報道などのやり取りを見ている人は、この加計学園の問題についてはほんと分かりづらくなってきているのではないかと思う。

 

この結果は全て政府・与党、安倍総理自身が招いた結果だと思う。そもそも、この問題は前文科事務次官の前川氏が告発した時点で政府がしっかりと対応していたら、これほどの問題にはならなかったのだと思う。それを、説明責任を怠った為に前川証言だけが独り歩きして問題が過熱していった。

 

総理は今日の審議で「李下に冠を正さず」という言葉を使ったが、この時点でその言葉を使ってももう遅い。この言葉を使うのであれば、それは加計学園の獣医学部の特区指定の話が出る前にそういった行動にでるべきだった。安倍総理をはじめ、総理周辺に李下で冠を正す人々が多くいたからこそここまで問題は大きくなったのだ。ひょっとしたら、冠を正していたのではなく、李を取ろうとしていたのかもしれない。

 

多くの国民は、安倍総理が李下で冠を正そうとしていたのか、李を取ろうとしていたと思っているのだ。だからこそ、しっかりした説明責任が必要なのかもしれないが、時すでに遅しという印象を受ける。

 

当初、この問題が浮上した際に逃げずに正直に語っておれば、多くの国民の疑念は払せたのだと思いますし、未だに「記憶にございません」という言葉が総理周辺から出てきている事に内閣の逃げよう逃げようとする態度が見れ、怪しくない事まで余計に怪しく思えるのかもしれません。

 

昨日の毎日新聞の世論調査では内閣支持率が26%と示された。先日、ブログで「今のままでは内閣改造する直前ぐらににはよくて20%前半ぐらいの支持率になるのではないか。」と記しましたが、間違いなくそのような方向になるのでしょう。

 

それにしても、この国はもっと議論しなければならない課題が大いにも関わらず、総理周辺から続出する問題が主となる事は悲しい出来事であり、政府・与党はもっとしっかりと横綱相撲で逃げずに受け止めるといった真摯な態度・対応が必要なのだと思います。