先日、県外に行った際にある川沿いのレストランで朝食をとりました。店内かテラスか選べたので、天気も良かった事もありテラス席を選択しましたが、川辺の風景と心地よい風を感じながら食事が出来る環境は贅沢でもあり、また海外にでも来ているような感じを受けました。

 

どうしても、日本では「規制」の名の下に、川辺や海辺のロケーションの良い場所が開発しにくくなっており、もったいないなと感じます。

 

時代に合わなくなった「規制」がこの国には多くあり、また「規制」を政治家も官僚も業界団体も自らの既得権を守る手段としても利用してきたのが、この日本であり、規制緩和はこれまでも、またこれからも政治の大きなテーマの一つと言える。

 

それを変えれるか、変えれないかは政治のリーダーシップにかかっており、官僚主導の従来の政治を断ち切っていかねばならない。

 

そのような中、獣医学部新設を巡る加計学園の問題が浮上した。安倍総理と加計理事長が昵懇の中でもあり、認可が不当な介入を受けたのではないかという疑惑も浮上し、また前の文科省事務次官であった前川氏が実名告発まで行い、疑惑は更に深まった。

 

この前川発言を巡っては称賛の声と批判の声に分かれているが、親安倍・反安倍といったこれまでの政局ゲームが更にエスカレートしようとしている。

 

私は、そんな政局的な話には興味がないが、この問題でまた官僚主導の政治が戻ろうとしているのではないかと大変危惧をしております。

 

そもそも、この獣医学部新設を巡る問題はある種の既得権が存在します。獣医師が更に増える事が良くないと思う人々もいれば、大学認可の決定権を失いたくない人々もいる。また、大学を新設する事で競争倍率の激しい学部であるが為に大学経営をうまくマネージングしたい思いもあれば、大学誘致で地域活性化を図りたいという思惑もある。この問題を巡り様々な思惑が交錯しているのは事実だと思います。

 

個人的には、総理がリーダーシップを発揮して、これを行いたいと思うのは別に問題があるとは感じません。しかしながら、友人に便宜をはかっているのではないかと思われてはいけませんし、先の森友学園の問題と一緒で政治家は常に「李下に冠を正さず」の姿勢が求められるのだと考えます。

 

問題が更にエスカレートをするのを嫌がって自民党は前川・前次官の証人喚問を拒否しておりますが、逃げずに正々堂々と証人喚問をすればよいと考えます。

 

最近のネットを見ていると、前川氏の退官時の全省員に送ったメールが公開されて、彼の国や役所を思う気持ちが称賛されておりますが、もともとは既得権の温床となっており問題となっていた「天下り」の問題を、禁止されている行為を続けていた事で責任を取らされたわけです。いつの間にか「英雄」のようになってますが、国民の方を見ず、役所の組織を守る事を第一優先にした方であります。また、文科省という役所自体が日本に諸外国と比べても多すぎる大学をつくり、また日本の教育自体を捻じ曲げてきた過去があり、彼が英雄気取りで告発する姿、そしてそれに乗っかろうとする今の政治家は矜持があるのか大変疑問に感じます。

 

与党も野党も、そして役所も、この国をどこに向かおうとしているのだろうか?

 

こんな日本は作り替えないといけません!

 

http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000101685.html