僕はタバコを吸わない。吸ったことがないというわけではないが、あまり身体に受け付けないので吸わないようにしている。タバコを吸った人との会合などから帰ると、服の臭いが気になりますが、気分が悪くなるような事はなかったです。

 

しかし、いつの間にか受動喫煙で無意識なままに吸いたくないものまで吸って、ごくごくわずかなのかもしれませんが少なからず吸わないよりかは何らかの影響もでているのかもしれません。

 

今、我が国では受動喫煙防止に向けて議論がされています。私はこの考えに賛成ですし、「骨抜き」案でない案が成立する事を望みます。

 

まず、この受動喫煙に関する各国の動きを見てみると、あまりにも日本が遅れているのが分かります。いわゆる先進国と言われるG8やG20で受動喫煙防止法がないのは日本ぐらいで更に受動喫煙の対策もほとんど取られていないのです。すでに世界、50ケ国以上が職場やレストラン、バーなどで全面禁煙となっております。

 

「喫煙室や空気清浄機による対策は不適切であり、受動喫煙を防止するためには100%全面禁煙とする必要がある」という方針が国際条約「たばこの規制に関する世界保健機関枠組み条約」の締結国会議で示されています。そのような中、WHOは日本の受動喫煙を防止する努力は最低ランクと評価をしております。

 

2020年にオリンピックを東京で開催するにあたり、世界各国から人々をお招きするホスト国として、受動喫煙対策が喫緊の課題だとして厚労省主導で受動喫煙防止法の議論がされているのですが、各種業界団体との「しがらみ」があるのか、自民党内の議論を見ていると、あの手この手を使っての「骨抜き」の画策があるように感じます。

 

なぜ、オリンピックと受動喫煙防止が関係するのかというと、WHOとIOCは2005年に「たばこのないオリンピックを目指す」事で合意しており、それ以降のオリンピック開催都市では屋内施設での全面禁煙が慣例となっているからです。

 

小規模飲食店等に配慮して、例外規定を設ける案なども議論されてますが、例外規定を設けるとそれこそ本末転倒になりかねません。

 

日本の様々な議論を見ていると、消費税でも共謀罪でもよく「他の国はどうだ、・・・。」、「世界標準は○○だ!」という議論をするが、自らに不都合になるとこうやって世界の例や世界標準を無視しようとする動きがあるが、やはり世界の進んだ先進的な取り組みはドンドンと取り入れていくぐらいの国にならないといけないのではないかと感じます。

 

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3054125.htm