北朝鮮を巡る問題を扱う番組がメディアの中で多くなってきました。番組の中で議論されるのがアメリカが北朝鮮を攻撃した際に日本が巻き込まれる可能性があるという事。

 

その内容は核攻撃を受ける可能性がある事や北朝鮮がミサイルを撃ち込んできても迎撃が出来るというものだったり、多様な意見が出ています。

 

ただ、私が感じるのは悪戯にこの北朝鮮からの危機を煽っているのではないかというものです。私の考えは怖がるにしても、安心するにしても正しい認識を持って必要以上に反応してはいけないというものです。

 

先ず、仮に朝鮮半島で有事が起こり北朝鮮から日本がミサイル攻撃を受けた場合、果たして本当に迎撃できるのか。北朝鮮は日本をターゲットにするミサイルを200発程度備えているという情報があるがこれが事実だとするなら、迎撃は不可能でしょう。日本のミサイル迎撃システムのミサイルがそんなに数がない。数発程度なら対応が可能だと思いますが、数十発程度になるともう防ぐ事はほぼ不可能だと考えます。ただ、北朝鮮がアメリカの攻撃をかいくぐってミサイルを発射したとしても、本当にミサイルを数十発日本に向けて撃つ能力があるのかというと燃料の問題等で疑わしい部分も確かにある。しかしながら、相手はある程度の事をやってくると考えていないといけません。

 

そして、北朝鮮のミサイルに化学兵器が装填された場合の話もあるが、中でも日本はサリン事件を経験しているので真っ先にサリンの話題が出てきます。ただ、サリンは熱に弱いとも言われているのでミサイルの弾頭にサリンが装填される可能性は少ないのではないでしょうか。

 

そして、最終的に大いに議論になるのが核弾頭をつけたミサイルが日本をめがけて飛んでくるという話題も出ますが、果たして北朝鮮が核を小型化する能力を本当に身に着けているのかというと大変疑わしいと私は思います。万が一、その可能性があったとしてもそれらのミサイルは発射前の段階で攻撃を受ける可能性があるでしょうから核が日本に飛来する可能性は大いに少ないなのではなかろうか。

 

今、我々は北朝鮮が核実験を行ったり、ICBMを発射したりして、アメリカの攻撃による朝鮮半島有事の問題を大変気にしていますが、先ずはそれが回避される事に全力をあげるべきだし、万が一に日本にミサイルが放たれたとしても、いかに日本が耐えて大きな戦争にならないように努めるかは大変重要だと思います。

 

昨日の「橋下×羽鳥の番組」で、橋下徹氏が日本が攻撃を受ける可能性があるならアメリカに北朝鮮攻撃をやめてもらうように働きかけるべきだし、日本もすぐ「やってしまえ!」みたいな雰囲気になるのは危険だとの認識を示されていたが、私もそこは大変危惧しております。

 

そのような意味ではメディアが悪戯に煽るのではなく、正しい知識をこういう時だからこそ、国民に伝えてもらわないといけないのだと考えます。