突如、南スーダンに派遣されているPKO部隊の撤退が表明された。

 

安倍総理の口からは「南スーダンPKOへの派遣は今年1月で5年を迎え、施設部隊の派遣としては過去最長となる」や「南スーダンの国づくりが新たな段階を迎える中、自衛隊の施設整備は一定の区切りをつけることができると判断した」と淡々と理由が述べられた。

 

今まで、野党は治安悪化による南スーダンの危険性から自衛隊派遣を問題視していた。私の考えは危険だろうと、PKO活動とはその名のとおりPeacekeeping Operations、平和維持活動なのである程度の危険は覚悟の上で展開しなければならないという考えだ。

 

政府側の分裂により、今後いっそう治安が悪化し、平和維持が必要で、だからこそ、南スーダンの人々を中立に守る事の出来る存在が必要であるとともに、だからこそ、日本の自衛隊は展開したのではないだろうか。

 

私は無防備そして制約のある条件下での自衛隊の国際協力は、彼らにとって酷だと思う考えだし、派遣するなら自らの身も、また人々の身も守れるような形で訓練の精度も上げて派遣すべきだという考えだが、この時期のこのような理由での自衛隊撤退は間違ったメッセージを送るものだと考えます。

 

所詮、覚悟のない日本なのではないだろうか。

 

民進党をはじめとする野党は「撤退しろ!」と言わんばかりの質問をしていたが、いざ撤退を決めると、「なんで、撤退するんだ!」みたいな分からない事を言ってる。それは、置いといて、やはり政府も国民も今一度、平和維持活動や自衛隊派遣の条件と備えについてしっかりと議論をする必要性があるのではなかろうか。

 

今のままでは、行き当たりばったり、その場しのぎの、日本の国際貢献になるのではなかろうか。

 

それにしても、そんな日本で防衛を担当している稲田朋美・防衛大臣が森友学園を巡る問題で苦境に立たされている。

 

野党は虚偽答弁にあたるとして辞任要求をしているが、私は野党が辞任要求するべきの話ではないと思う。ただ、稲田大臣は自ら身をひくべきだと思う。国会での大臣の答弁があまりにも軽くなってしまった事、そして自らの危機管理にも対応できない方が我が国の危機管理に対応できるわけがないというのがその理由だ。

 

それにしても、そんな彼女に自衛隊員の命、我が国の防衛を任せる事が危なくてしょうがない。自衛隊員を家族に持つ一人としてそう考えます。