先週、金曜日に突如 森友学園の籠池理事長が大阪府へ申請を出していた小学校の認可を取り下げると記者会見を行った。前日まで強気な態度で、今後この問題はどのように着陸していくんだろうと気になっていたが、思ってもよらない幕引きをはかったと感じた。

 

ただ、今回の記者会見で幕が引けるのかは分からないし、マスコミの追及も以前も変わらない気がする。

 

この記者会見を観た感想としては、危機管理対応がしっかり出来ていない記者会見のように映りました。このような記者会見は幕引きを図る為に、危機管理の一種として行われる事が常であります。そのような視点で、この記者会見を観てみると何の為の会見だったのか?むしろ、火に油を注いだ格好の記者会見になっていたようにさえ感じます。

 

マスコミも面白おかしく、この記者会見の模様を伝えておりますが、長男やご婦人のあの場での存在がむしろ事態を悪化させたと思います。森友学園の方としては自らの弁明をしたい、そして言いたいことを言いたいという思いもあったのでしょうが、終始冷静さを失った姿をマスコミは放送するわけですから、あの記者会見自体はマイナスだったのかもしれません。

 

そして、この森友学園の火種は内閣にも飛び火しそうです。関係があった事を隠す必要はなかったのに、関係性を問われた稲田朋美・防衛大臣が「トカゲの尻尾切り」のようは発言を繰り返しております。その結果、今朝の東京新聞でも報じられたようですが森友学園の裁判に弁護士として出廷していたとする記録が出てきたようです。堂々と弁護士として仕事をしていたと認めれば何でもない話だったものが、大臣が国会で虚偽答弁をしていたという話につながりかねないので、稲田大臣や内閣の危機管理担当能力も疑わしく感じます。

 

危機管理の鉄則は、過ちはしっかりと認めて謝罪すべきは謝罪する。一つの嘘をつけば、次々と噓の上塗りが必要になってくるので、事態は余計に深刻になっていきます。

 

この問題の終息を図るには、しっかりと関係者を国会によんで弁明のチャンスと疑惑追及のチャンスを与えるしかありません。