今朝の朝刊各紙の一面は「衆院解散・総選挙」に関するものだった。朝日新聞は「解散 来年秋も視野」。そして、産経新聞はその真逆の「再び解散風 4月にも」というものだ。

 

この報道より数週間前に、東の方からまた解散総選挙の噂が聞こえてきたが、その発信源は某野党第一党のようだった。そして、今回は某野党から飛びし火し、各政党に伝播したのか「4月解散」という噂がひろまった。

 

どうなのだろう??

 

「4月解散」の根拠として挙げられるのが、夏の東京都議選で小池新党が勢いを増すというものだ。この「4月解散」を流す人々には小池新党が国政に進出してもらう前にやってもらいたいというバイアスがかかっているように感じる。

 

まあ、政治は一寸先は闇なのでなんとも言えませんが、私どもの情報、分析ではその可能性が低いかなと。

 

先日、ある方が事務所を訪問されて「年末年始解散なかったですね!解散・総選挙がないといったのは外山さんとこだけで、他党は全部解散があると言ってましたよ。」との事。

 

マスコミが騒ぎ立てると、国会の与党の議員ですら右往左往しますが、しっかりと情報を取り、分析をすれば、導き出される答えは決まっております。

 

確かに、予想より早いペースで予算が進んでいる事なども理由としてあげられております。

 

確かに、予算成立後の4月は狙い目だとは思います。しかし、天皇陛下の退位の問題がある以上、それを投げ出して解散総選挙など行う事が可能なのかと個人的には考えます。また、ここにきて森友学園を巡る国有地の土地取引疑惑が浮上し、政治家の関与も囁かれる中、その真相解明に蓋をするようなタイミングの選挙を行る事は総理夫人が名誉校長を務めていた安倍政権にとってはマイナス要因になりかねません。

 

私は安倍総理はこれまでの解散総選挙を「奇策」で行ってきたので、これからは「王道」戦略を取るとみております。小池新党が国政に進出する事も民進党からすれば不利かもしれませんが、自民党というか、政権にとって必ずしも不利とは限りません。むしろ、民共路線を徹底的に潰す為には、「小池旋風」というのを利用しない手もないと思います。

 

じゃあ、朝日新聞の書くように「来年秋」かというとそうでもないと思います。可能性として一番高いのはちょうど一年後のような気がします。詳しい理由はここでは述べません。

 

ただ、政界は一寸先が闇です。政権にも、小池知事にも何も逆風が吹かないともいけません。その時々の情勢判断で、打つ手は一つ一つ変わってくるのではないでしょうか。半年前に、誰も小池さんが勢いをつけるとは思ってませんでしたし、誰も安倍総理も関与が疑われる森友学園の問題が出るとも思っていなかったと思いますが、世の中や政治は常に常にちょっとした事で変化していきます。