朝鮮半島の動きが気になる。以前も書いたかもしれませんが、朴槿恵・大統領のスキャンダルに揺れる韓国で誰が一番得をするのかというのは北朝鮮のような気がしてなりません。次期大統領選挙で左派政権が誕生すれば、また北朝鮮は上手く延命するのかもしれません。

 

そんな北朝鮮が、新型ミサイルを打ち上げました。固形燃料で移動式のミサイルで、これまでのどのミサイル実験よりも我が国にとっては脅威だと個人的には思います。あの映像をみる限り、潜水艦から発射されるミサイルはもっと性能はいいでしょうし、北朝鮮の核・ミサイル、これを良い方向で断念させる道を国際社会で見つけなければ、東アジアだけではなく、世界全体にこの驚異の連鎖が続くと思います。

 

北朝鮮の狙いは、ミサイルを各国に輸出し外貨を稼ぐ事と、アメリカを交渉のテーブルにつかせる事だと思います。残念ながら核廃絶を訴えたアメリカのオバマ・前大統領は朝鮮半島の非核化には積極的な姿勢を示す事はありませんでした。オバマ大統領の下で、アメリカが朝鮮半島にどう加担していくかはまだまだ見えませんが、日本も外交努力でこの朝鮮半島の問題の解決を急がねばなりません。

 

そのような状況下にもあるにもかかわらず、日韓の問題が異常なほど冷え切っているのは残念でなりませんし、これでまた得をするのは北朝鮮であります。

 

そんな中、昨夜 北朝鮮の最高指導者である金正恩氏の兄にあたる金正男氏がマレーシアで暗殺されるというニュースが飛び込んできました。この事からも北朝鮮という国が他の国と明らかに違うことがうかがえしれます。

 

私が初めて北朝鮮という国があるというのを知ったのも、大韓航空機が日本の偽造旅券を使った北朝鮮の工作員により爆破された事件からです。そして、私が小学生の頃、日向灘を海上保安庁のヘリから追跡される北朝鮮の工作船(漁船にカモフラージュ)が逃げているテレビニュースの映像は今でも忘れられません。その後、日本各地で北朝鮮による邦人拉致が行われていた事も発覚しましたが、彼らのやってる事はとても普通の国家がやる事とは違います。一説によると、日本で流通している覚醒剤の大半も北朝鮮で製造されたものとも言われ、また、彼らは偽ドル札なども製造しておりました。

 

残念だけど、このような普通ではない国家が近隣に存在するのも事実であり、外交的な力で彼らを崩壊させるのか、ソフトランディングさせるのか、何らの対応をとらなければいけません。現実問題としては、ソフトランディングという選択肢しかないでしょうが、その為にも日米韓の連携と中国の協調姿勢が必要となってきます。

 

それにしても、ほんと厄介な国ですね。