昨夜、国民的アイドルグループのSMAPの最後のステージが放送された。残念ながら、私の住む宮崎では昨日の中継はありませんでしたがネットや今朝の情報番組でSMAPの最後の姿を見る事ができました。

 

別にSMAPファンではありませんが、好き嫌いとは別次元で色々な意味で常にいた存在だと思います。ここまで色々な方に愛され、長く人気があり、解散が惜しまれるグループもなかったのではないでしょうか。なんとなく、寂しい感じがあります。

 

これまで一時的な人気はあったが人気の凋落とともに解散するグループは珍しくはありませんが、SMAPはそんな立場とは違いました。

 

エンターテイメントの世界である種の「虚像」もありますが、事務所内やグループ内の政治力学が、国民的アイドルグループの対立的な「解散」へと導いたのだと思います。ただ、これは珍しい事ではなく、ある一定の人が集まればそこには政治がうまれてきます。広辞苑では政治とは「人間集団における秩序の形成と解体をめぐって、人が他者に対して、また他者と共に行う営み。」とありますが、ジャニーズ内の政治、SMAP内の政治という観点でこの一連の動きを見ると仕方のなかった結果だったとも思います。

 

エンターテイメントという「虚像」の中では、メンバーは常に笑顔で仲が良くなくてはいけませんが、現実の世界はそうではなりません。これまでのエンターテイメントの世界では現実をベールで隠し、それが表に出ないようにしており、それが「ショービジネス」の鉄則でもありました。ゴシップ的に扱えば、「1対4」で残留派と独立派が分かれたと扱いますが、組織論でいえば恩を仇で返すような独立が簡単に認められるわけもないのは当たり前ですが、しかし、これもエンターテイメントという「虚像」が独立を「仲間の結束」という美談にしたてあげ、残留を「仲間を裏切る行為」と扱いました。

 

どちらが、良い悪いではなく、どのような世界もその世界の政治力学というものがあり、それが様々なところに影響を与えてしまいます。

 

それにしても、この手放しで祝福してあげれない、それぞれの旅立ちは、やっぱり悲しいですよね。