2020年は東京でオリンピックが開催される。今年開催されたリオ・オリンピックでは日本勢のメダルラッシュもあり、4年後の自国開催では今まで以上にメダルラッシュが起きそうな予感がするし、それを考えると高揚感も出てくる。

 

しかし、同時に考えないといけないのは、その東京オリンピックという祭典において、祭典だけが「楽しかった!」、「良かった!」と言ってるだけではすまないという問題もある。

 

オリンピックには多額の予算が投入され、その大半は国民の税金から投入される。オリンピックを運営する為だけに多額の費用が投入され、その後何もいかされなかったという事ではすまない。

 

オリンピック誘致の段階では7000億円と言われていたオリンピック費用も今では2,3兆かかるのではないかとも言われている。

 

よく巷では「東京オリンピックの2020年までは経済は上向くだけ」と言われる方も多いが、果たしてどうだろう?仮に、2020年までは好調でも、その後はガタンと落ちてくるというのも織り込み済みのような気がしてならない。

 

ちなみに、リオ・オリンピックはオリンピック効果どころかインフラ投資で大赤字だったらしい。まだ、ブラジルのような新興国といわれる国はこれからの為の投資だと考えればいいが、日本のような成熟国であり人口減少に入っている国は過剰な投資は借金だけをつくり、次世代の為の投資にもならない可能性もある。

 

東京オリンピックの費用をみていても、この競技の為だけに莫大な投資はほんとに必要なのだろうか?と思う事も多々ある。ひょっとしたら、「オリンピック」関連と名が付けば、何でも予算が付くので、オリンピック以降の発注激減を見越して、これ幸いにと過剰な公共投資にしているのではなかろうかと勘ぐりぐたくなる。

 

1976年のモントリオール・オリンピック以降、開催翌年に開催国のGDPがアップしたのは1996年のアトランタ・オリンピックのアメリカ以外はないらしい。だからこそ、過剰な投資は極力控える費用がコンパクトなオリンピックを目指すべきではないだろうか。

 

今、東京都の小池知事が東京オリンピック関連のお金の使われ方などを含めて精査しはじめました。必要な投資、またオリンピック以降も役に立つインフラ整備ならどんどん整えるべきだが、そうでないものは大ナタを振るっていただきたいと思います。

 

そして、今までのどのオリンピックより費用対効果のあるオリンピックにしていただけたらと思います。