北朝鮮による相次ぐ、ミサイル発射と核実験の強行。彼らの行為は断じて許されるものではないが、危機を煽るのもよくないし、冷静な分析が必要なのではないか。

 

その上で、安倍政権における対北朝鮮外交は失敗とは言わざるおえない。今、政府は相次ぐミサイル発射や核実験に対して北朝鮮に対する制裁強化を検討しているが、そもそも安倍政権で行われた北朝鮮に対する制裁の一部解除が正しかったのかを検証しないといけない。

 

安倍政権下で2006年から日本が行ってきた北朝鮮への制裁が解除された。

 

(1)北朝鮮国籍の保有者の日本への入国禁止など人的往来規制

(2)10万円超の現金持ち出しの届け出と300万円超の送金報告の義務付け送金規制

(3)北朝鮮籍の船舶の入港禁止

これらが、解除された項目の一部だが、未だに北朝鮮による日本人拉致の再調査に関しては曖昧なままだし、ミサイル発射も核実験も彼らはやめていない。

 

外交とは駆け引きも大事だし、それで何を得れるかだと思うが、日本にとっては何も得れるものがなかったわけだし、北朝鮮にとっては利でしかなかった。

 

そのような意味では、完全に失敗しているし、むしろこの制裁の一部解除が彼らを助長させ世界を不安なものにしてしまった以上は安倍政権の責任は重いと思う。

 

ただ、この日本の外交の下手さは対北朝鮮に限った事ではなく、以前も述べたが慰安婦問題を巡る対韓国に対しても何をやっているのか?と言いたくなる。

 

対北朝鮮に対する制裁はもっと強化すべきだと思うが、中国ルートを使った抜け道などが数多く存在するので、そこあたりを含めて強化しないと意味がない。しかしならが、今更、強化しても遅いともいける。

 

今回の実験で核をミサイルの弾頭に装填できるという情報や、あと二回程の核実験でミサイルの弾頭に装着できる程の小型化に向かっているとの情報があるがが、これが事実なら大変な問題だ。政府にはしっかりと情報分析をしてもらって、国民に的確な情報を伝えてもらいたい。

 

そして、我が国にとって脅威なのはテポドンではなく、既に実戦配備されているノドンミサイルであって、果たして政府が国民を安心させる為に配備しているミサイル防衛システムが北の脅威に果たしてどれだけ有効なのかは私は以前から懐疑的でしかありません。

 

ミサイル防衛システムを否定はしませんが、私は、しっかりと北のミサイル攻撃などに対して敵基地攻撃能力を我が国は保有するべきだと思うし、検討もすべきだと思う。そうでないと、我が国を、そして国民をしっかりと守る事は出来ないのではないか。