アメリカの大統領選挙を見ていて、日本の選挙は報道を含めてあまり盛り上がらないと思う。

たまたま、外出先でテレビで流れた参院選の「政見放送」を見ていたが、誰がこの時間にこの放送を見るの?と思うような時間だった。テレビ局にとって、スポンサーの取れない時間帯に流されているようにしか思えない時間帯でした。

各メディアは「盛り上がらない」や「候補者の知名度不足」といった論調を繰り返しますが、候補者の「知名度」なんてよっぽどの有名人か、かなり活躍する現職しかありえないでしょう・・・。普通の人に「知名度」がある方が不思議なのではないでしょうか。

そして、今日から東京都知事選が始まりますが、もう直前だというのに小池氏にしろ、増田氏にしろ、鳥越氏にしろ、どんな公約を掲げているのか全く分かりません。日本の首都、経済の中心地・東京のトップを決める争いで、注目が集まっているのに、候補者が何を訴えているか分からないのですから、普通の国政選挙の候補者や他の選挙の候補者が何を訴えているのかは有権者に分からないのは普通ではないかと思います。

よく、「顔がみえない」といいますが、選挙に対するメディアのあり方が「顔がみえない」選挙になっているのではないでしょうか。

以前、宮崎のマスコミでは選挙になると候補者の討論会を報道してました。私自身、参議院選挙に挑戦し、初当選した際はテレビ討論会があり助かりました。でも、今は全くありません。これでは、各候補が何を考えているかは全く分からなくて当然です。

日本のメディアは選挙報道で最もらしい事を語りますが、一番非協力的なのは彼らではないでしょうか。アメリカみたいに、どんどんと視聴率になろうと、なかろうと、討論会を実施し、それこそメディアが伝える役目をしないといけないのではないのか。

そういう意味では、宮崎のメディアも以前に戻って欲しいと思います。そうすれば、必ず投票率も上がると思います。今回の選挙なんて、初めて18歳に選挙権が引き下げられ注目されていたのに、そういった事をやらないから結果として宮崎では投票率が下がりました。「なぜ、上がらないのか?」とメディアがほんとに思うのなら、色々と候補者討論会などを企画するべきだし、有権者に判断させる材料を提供するべきです。

それは、今回の東京都知事選挙でも同じ。これだけ、名だたる候補者が出馬するわけですから、彼らの声や考えは聞いてみたい。いわゆる泡沫候補は別ですが、都民以外も東京のトップになろうとする方の考えは聞きたいはずです。

最近、政治を扱うバラェティ番組やワイドショーなども多くなっているところからすると、政治に関心を持ってる人は以前とは比べ物にならないぐらい増えてきているのだと思います。そのようなことからしても、テレビ政治討論会を期待する方はそれなりに多いのではないでしょうか。

日本の政治を、国民目線にする為にも、各テレビ局が頻繁にテレビ討論会を開催するこを望みます!