参議院選の議席が確定した。与党、自民党・公明党が改選議席を大きく上回り、民進党などが掲げていた「3分の2」阻止はかなわなかった。

宮崎選挙区の結果も予想通りでした。私の予想と候補の獲得票が若干異なっていたのですが、私どもは投票率を46%と想定していたので、49.76%と前回と比べてあまり減少していなかったので若干の誤差がでました。詳しい内訳をみていないので、なんとも言えませんが18歳に投票率を引き下げた事により他の年代も投票に行き押し上げたのかもしれません。ただ、宮崎は他県が投票率を上昇させていながらの下落ですから、宮崎県民にとって魅力のない選挙と映ったのかもしれません。それにしても、県民の半分も選挙に行かないというのはやはり問題があると感じます。

全体的にみても、各種世論調査などで「3分の2」に迫る勢いと報道され、結果としてそのようになりましたが、自民党が単独過半数とも伝えられてましたが「アンダードック効果」かそうはなりませんでした。

「野党共闘」については、効果があったのかなかったのか微妙な数字です。青森、岩手、宮城、山形、福島、新潟、山梨、長野、三重、大分などでは確かに効果があったのでしょうが、全体的に波及しているとも言えず、ほんと効果があったのかなかったのか微妙だと思います。ただ、「野党共闘」の前提であった「3分の2」を阻止できなかった事を考えれば、総括としては効果がなかったと見るべきでしょう。

今回の結果を受けて、憲法改正を発議できる「3分の2」を私たち「おおさか維新の会」も含めて議席数だけは確保したわけですが、安倍総理や公明党の山口代表なども言われるように野党第一党の民進党も議論に参加しながら国会全体で憲法に関してはしっかりと議論すべきだと思います。自民党の改憲草案なんて問題だらけですから、問題だらけの自民党案に代わる、しっかりとした案を各党が示していかねばなりません。

ただ、問題なのは今回の選挙を通じて「55年体制の社会党化」した民進党が憲法改正の為の議論に応じるかです。9条改正を含まなくても、彼らは「お試し改憲」という言葉を使って反対しておりましたから、何が何でも反対という路線をとらないともかぎりません。ただ、民進党の中にも保守系を中心に、ほんとうは改憲派も沢山いますから、彼らの良識を信じないといけません。いずれにしろ、民進党は現実路線に立つか、民共合作路線を保持するのか選択を迫られるはずです。

いずれにしろ、民意は示されてわけであり、国会は山積している諸課題を一つ一つ解決するのを急がなければなりません。

そして、今回の結果でもう一つ気にしなければいけない民意は、東日本大震災の被災地の民意です。すべて自民党に「No」を突きつける結果となりました。これが、何を意味しているのか?また、沖縄も国政選挙ではことごとく自民党に「No」を突きつけています。この二つの民意を政治は重く、重く受け止めるべきです。