なんとなく盛り上がらない参議院選挙。宮崎選挙区に限らず、全国的に盛り上がってないのではないかと感じます。その理由は報道のあり方など多岐に渡っていると思いますが、本来は争点と言われていた「憲法改正」に理由があるのではないかと個人的には思います。

車で移動中、podcastでラジオ番組を聞いていると漫画家の小林よしのり氏、作家・思想家の東浩紀氏、社会学者の宮台真司氏が対談をしておりました。

その中で、彼らが共通して言っていたのは改憲派も護憲派も憲法を勝手な独自解釈でやってきており、そもそもどちらも立憲主義を逸脱しているベースで憲法議論が成り立っているというもので、本当の意味での立憲主義に基づいた現実に沿った憲法改正が必要であり、憲法を今みたいに空文化してはいけないという事だった。

私も以前から同じように思っており、9条2項はどう考えても読む人に疑問を抱かせるのではないだろうか?この2項を読んで、自衛隊は違憲では?と主張する人もいれば、自衛隊は軍隊ではないからと言う人もいる。

東氏によれば、自衛隊の存在を認めておきながら、「憲法9条を守れ!」はおかしいし、こういう議論をやっていると政治は国民から離れていく。それは、憲法って普通の日本人には分からないものになってしまうから。普通に読んでも解釈改憲派も解釈護憲派も違うように解釈を示すから。それが、一番よくないし、それこそ立憲主義に反しているとの事です。

そういえば、我々「おおさか維新の会」の松井代表が参議院選のネットでの党首討論で共産党の志位委員長の自衛隊と憲法の考え方について、「志位さん、それ(憲法)改正ですよ。有権者に対するごまかしですよ」って言ってましたが、あの共産党の志位委員長ですら憲法について訳が分からなくなっているぐらい、憲法の読み解き方が「難解な問題」になってます。

そのような意味で、小林・東・宮台の三氏は、まともな立憲主義にもとづく改憲案の必要性を説いておられます。そして、同時にこの数年の政局の中で「安倍対反安倍」=「改憲対護憲」になっている構図を憂い、また、今回の参議院選挙が「安倍対野党統一」の二者択一になり、安倍改憲か護憲かになり、そこにまともな改憲案が入る隙間がないと、この不幸な事態を嘆いておられました。

本来は、マスコミが憲法議論を本質的に質っしていけばいいのに、彼らもいわゆる改憲、いわゆる護憲の中で生き続けているので、全くといっていいほど議論が深まる事がありません。

その点、手前味噌になりますが、おおさか維新の会は、憲法をどう変えていこうとしているのか分かりやすいものがあると思います。しかし、我々もまだまだ力が足りていないので、我々の考えを浸透させるまでにはなっておりません。「維新の考えは、そういう考えなんだ」と理解していただける為に党勢拡大をはかってまいります。