いよいよ明日から参議院選挙が始まる。自民党公明党の連立政権 VS 民共勢力による野党共闘 VS 独自路線で「第三極」を標榜する維新 といった構図になる。残念ながら、私たち「おおさか維新の会」は全ての選挙区に候補者が擁立できたわけではないので全国に「第三極」の選択肢を示せない選挙区は多々あります。選挙は蓋を開けて見るまでわかりませんが、各種世論調査からは与党有利が予想されるわけです。

そもそも、世論調査などデータを分析するツールであり内部的な資料であるはずなのに、今のマスコミは大ぴらに公開し、そのアナンス効果が結果を左右している事は残念でなりません。

宮崎選挙区の構図は、自民対民共という戦いになるわけですが、データから色々なものが見えてきます。過去、幾多も宮崎選挙区では「自民対野党」という対決が繰り返されました。ここ10年近くの選挙を見てみると、2004年野党 2007年野党 2010年自民 2013年自民という結果になり。決して自民党が強い選挙区ではありません。

あくまでもデータ分析上の話なので、特定の候補を応援するものではないので、「けしからん!」と思う方は飛ばして読んでいただいて構わないのですが、その勝敗にはあるパターンがあります。よく「反○○で勝利した!」とか、「あの時は風があった!」とか、「分裂選挙だった!」とかありますが、そんなのはデータでも何でもありません。国政選挙ですから中央の政党の支持率に左右される部分は大いにありますが、それ以外にもデータが示すものがあります。

2004年、2007年は勝った野党の候補者(今回自民で出馬する松下氏と2007年は私)は自民支持層の2割以上の支持を固めてます。逆に2010年、2013年の敗れた野党の候補者(渡辺氏と道休氏)は5%も自民の支持層を固めてません。また、無党派の5割を獲得しなければいけませんが、負けた二人は4割も固めておりません。2013年の道休候補で見れば、自民から4% 無党派から21%です。

選挙は終わってないので、今回の構図のデータはありませんが、民進党が実施した認知度調査によれば無党派からの支持 松下38%読谷山24%と14ポイントも離れております。また、認知度調査では松下66%読谷山18%と大きく離されております。

ここでマーケティングとしてとても重要なのは認知度です。認知度が低く、無党派からの支持も離されている候補がどのように自民支持層から2割を固め、無党派の5割を固めるのでしょう。

野党共闘で民進+共産+社民でカバーが出来ると思う方もいるかもしれませんが、最大の支持率を維持する「無党派」からの支持がないのは厳しい状況を示しています。

また、とても重要なのは社民党です。あえてここではデータは示しませんが、社民党支持層を何割固めるかでも過去の選挙は結果が違ってきております。もともと、共産党と組まなくてもデータに基づいて戦略を練れば面白い戦いになった選挙区だと思いますが、3万から4万ある共産票に目がくらんだのか、この行為は玉突きで本来得れたであろう保守票を同程度か、それ以上失う事になるのではないでしょうか。

ただ、これはあくまでもデータ上の数字であって、数字から推測されるものでしかありません。

今や野球やサッカーなどでもデータが重要視され、ビジネスでは当たり前のようにデータが活用されております。選挙では、その瞬間(その時期の世論調査)に多くの陣営は一喜一憂したり活用したりしますが、データを生かすも殺すも過去のデータの蓄積とその分析が大変重要になってきます。

データって色々な意味で面白いですよね。