今年の夏は日本では参議院選挙が開催されますが、国政選挙という重要な選挙なのにあまり盛り上がっているようには感じません。

同じ選挙でもアメリカ大統領の共和党、民主党の予備選挙は大いに盛り上がっているのではないでしょうか。

当初の予想を覆し、共和党ではトランプ候補が圧倒的な強さを見せ、そして民主党はこのままいけば無難にクリントン候補の指名が確定します。

共和党のトランプ、民主党のクリントンによる一騎打ちの大統領選挙と言われておりますが、ここにきてゲイリー・ジョンソン元ニューメキシコ州知事がリバタリアンの指名を受け大統領選挙に出馬する事になりました。

いわゆる、共和党でもない、民主党でもない、「第三極」の「第三の候補」であります。この背景にはトランプ氏にしろ、クリントン氏にしろ、好感度が低さが目立っているようで、どちらにも投票できない人々の受け皿になるのではないかと言われております。ちなみに、このジョンソン氏の支持率は10%あるようで、この方の登場でトランプ氏もクリントン氏も過半数を取れなくなるのではないかとも噂されます。

ちなみにアメリカ大統領選挙では候補者は代議員を過半数獲得しなければ大統領になれません。そのようになった場合は、アメリカ議会の下院が決める事になるそうです。アメリカ議会の下院は共和党が多数を握ってますが、下院共和党の議員はトランプ嫌いもいるので下院で決まらない事も予想されるようです。そして、副大統領は上院で決める事になるようですが、これも同じようになる可能性がある。そして、両方で決まらない場合は下院議長が大統領になるそうです。

以前、勉強会で安全保障の事務局を担当した際にアメリカの危機管理を学びましたが、アメリカはあらゆる事態を想定して仕組みが作られてます。また、この話はどこかで触れたいと思いますが、そういう意味ではアメリカは凄いですし、面白いですね。

この「第三の候補」が選挙戦に大きな影響を与えるのかもしれません。