この国の政治は、一体どうなっているのだろ?

熊本地震を受けて未だに余震が続き、避難所生活を余儀なくされている方もいるのに、
GWという事で国会議員達も震災対応よりもGW休暇になっている。

昨日は、大分で5強の揺れがあった。断続的に予断を許さない状況ともいわれる中、国会議員が震災対応に全力をあげているとは言いがたい。最大10連休を取られている国会議員もいるのではないだろうか??

数年前に宮崎で口蹄疫がこの時期に発生した際に、自民党は当時の赤松農水大臣が外遊中だった事を批判していたが、それよりも大規模の災害と言われる熊本地震で国のトップが外遊に出られる事に批判の声は自民党内からは聞こえてこない。

所詮、自民党も立場を使い分けている政党だし、総理や大臣や国会議員がいようとも、いなくとも行政機関で働く役人の人たちは動くし、その能力はすごいものだ。本来なら、政治はしっかりと身を寄せ、こういう非常時にはあまり離れない方が個人的にはいいと思う。

今朝の朝刊で熊本知事のインタビューが載っていたが、「地震が二度きた」事が想定外で、そこで機能しなくなったといったような言い訳があったが、今回の震災対応をみていて大きな地震が一度だろうが、二度だろうが、行政の対応は変わっていなかったのではないだろうか?その証拠に民間は迅速に対応が出来ていた。

行政はいつまでも言い訳に徹するのでは、そこに進歩はないし、阪神大震災、東日本大震災、熊本地震で起こった混乱を反省し、しっかりと民間のように分析し、同じような事をあまり繰り返さないように国が主導的に各行政機関の危機管理を高めていかなければいけないのではないだろうか。

今回の熊本地震を受けて、憲法改正による「緊急事態条項」を持ち出す人々もいるが、今の危機管理の意識では「緊急事態条項」を整えても、整えなくても結果は一緒だ。

参議院議員時代に勉強会で安全保障分野の担当だった時にアメリカや諸外国の危機管理を色々と調べたが、諸外国はあらゆる事態を想定しており、また権力が暴走しないようにもなった上での危機管理が徹底していた。

日本もどうせやるなら、「緊急事態条項」という言葉だけが躍るのではなく、中身の議論をしっかりする事こそが急がれるのではないだろうか。